Sun Microsystemsは9月19日、LinuxサーバアプライアンスメーカーのCobalt Networksを20億ドル相当の株式交換により買収すると発表した。成長しつつあるサーバアプライアンス市場におけるSunの参入を加速することが目的だという。
Cobalt Networksは、立方体形の小型サーバ「Cobalt Qube」やWebホスティング用途のラックマウントサーバ「Cobalt RaQ」、Webキャッシングサーバ「Cobalt CacheRaQ」、ファイルサーバ「Cobalt NasRaQ」などを販売している企業。これらのサーバは特定用途に特化しているので、汎用サーバと比較して安価で扱いやすいものとなっている。
Cobaltの製品は、Sunの製品ラインにローエンドのサーバアプライアンスを追加するものだとSunは述べている。
買収は株式交換で行なわれ、Cobaltの株主は1株あたりSunの株式0.5株を受けとる。買収は2000年12月31日までに完了する予定だ。
Sunは最近、Linuxへの接近を示しているが、製品ラインナップを支えているのは自社のUNIX「Solaris」だ。Linuxのスケーラビリティは着々と向上しつつあるが、Solarisほどには到っておらず、ハイエンドでSolarisを代替するのは難しい。しかし価格の安いIntel互換チップを搭載したサーバアプライアンスでは、コストパフォーマンスとカスタマイズ性のよい選択肢であり、さまざまな企業がこの市場に参入している。今回の買収により、SunもLinuxサーバアプライアンス市場に参入することになる。