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LinuxWorld Conference & Expo New York 2001 速報レポート(その2)

2001年02月02日 21時41分更新

文● 宮原徹

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地球の裏からこんにちは。み。@NYです。

覚悟して来たのにもかかわらず、毎日暖かい日が続いて若干拍子抜けしています。去年が寒すぎたのでしょうか? そんな中、負けずにHotなLinuxWorld Conference & Expoのようすを速報でお伝えいたします。

2月1日

LinuxWorldも3日目。今日は米Intelの基調講演からスタートしました。

基調講演:Intel

インテル基調講演写真
登壇したのはWilliam A. Swope副社長。 一部では米TransmetaのCrusoeに対抗した低消費電力CPUをLinuxと絡めて発表するのではないか? という噂も流れていたが(Transmetaはご存知のとおりLinus Torvalds氏が働いている会社である)、特にそのような発表はなく、IA-64アーキテクチャのCPUであるItaniumによるクラスタ構成のビデオサーバのデモンストレーションなど、今後よりハイパフォーマンス、ハイアベイラビリティが要求される分野においてのIntel+Linuxの優位性をアピールした。

全体的にLinuxやオープンソースにおける標準的なCPUとしてのプレゼンスを示す一方で、Intel独自の取り組みなどのアピールが若干不足している感は否めなかった。展示場ではコンパイラやUPnPのためのSDKなどを展示していただけに、若干もったいない気がしたのは筆者だけであろうか?



基調講演:米VA Linux Systems

VA Linux基調講演
午後の基調講演に立ったのは、VA Linux SystemsのLarry Augustin社長兼CEO。何度か日本にも来日し講演を行なっている同氏だが、今年はエンタープライズシステムでのオープンソースソフトウェア利用が大きく伸びるであろう、ということをテーマに講演を行なった。 まず始めに前置きとして「オープンソースに関する10の神話」という、こちらのプレゼンテーションではよくあるパロディ・プレゼンテーションを行なった。その内容たるや「オープンソース開発者は社会適応力がない」といった根も葉もない噂を、真実のように裏付けるかのような写真付きでプレゼンテーションするだけに、会場内は大爆笑。このようないわゆる「ハッカー的」なセンスが同氏の魅力のひとつであることには間違いない。



トークセッション
その後、米Oracleの『E-Business Suite』(旧称「Oracle Applications」。ERPソフトウェア)の担当者やVA Linux Systemsのハードウェアを導入したユーザーとのトークセッションに移り、すでに企業内業務システム―特にERP、SCMのような今後の企業に必須となるシステムがLinux上ですでに動いていることをアピールした。



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