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BIND 9.0.0リリース

2000年09月18日 00時00分更新

文● 植山 類

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 SendmailやApacheと並んで、インターネットの基本的なサービスを提供するフリーなDNSの実装の最新版「BIND 9.0.0」が9月16日、ISC Softwareからリリースされた。IPv6やDNSSECなどの新機能を一早く採用したい人を想定ユーザーとしている。

 バージョン9では多数のコードが書き直され、アーキテクチャ的な変更が加えられた。BIND9の主要な機能は次のとおり。

DNSセキュリティ
DNSSEC (ゾーンに対する署名; RFC2535で定義)およびTSIG (DNSリクエストに対する署名; RFC2845で定義)
IPv6
IPv6ソケットへのDNSクエリへの返答、およびIPv6リソースレコード (A6, DNAMEなど)、Bitstring Labels、実験的なIPv6リゾルバライブラリ
DNSプロトコルの拡張
IXFR (RFC1995)、DDNS (RFC2136)、Notify (RFC1996)、EDNS0 (RFC2672)および標準へのさらなる準拠
Views
1つのサーバプロセスが、複数のDNS名前空間の“views”を提供できるようになった (たとえば特定クライアントに対する“内向け”のviewと、そのほかに対する“外向け”のviewなど)

 そのほか、マルチプッセッサのサポートや移植性の向上なども実現された。

 ISCはすでに製品としてBIND9を動かしており、ルートネームサーバとして運用しているという。BIND9はISCのFTPサーバおよびミラーサイトからダウンロードすることができる。

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