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東芝、サーバの可用性を高めるクラスタソフト「DNCWARE ClusterPefect」Linux版を発売

2000年08月31日 10時40分更新

文● 植山 類

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 (株)東芝は、ミッションクリティカルな分野におけるLinuxの利用が広まってきたことを受け、サーバの可用性を高めるクラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect」のLinux版を9月1日から出荷する。これまでは、1999年9月よりWindows NTとSolaris版が提供されていた。

 DNCWARE ClusterPerfectは、ネットワークに接続された複数のサーバを連携させることにより、サーバのどれかに障害が発生した場合にほかのサーバに処理を切り替え、サービスを継続して提供するためのソフトウェア。

 データは共有ディスクを用いる方法のほか、2000年10月中旬に対応予定のレプリケーション機能により同期させることも可能。クラスタの構成も柔軟性が高く、1台の稼動系と1台の待機系というシンプルな「スタンバイ型」から、それぞれの機能をバックアップしあう「相互バックアップ型」などに対応する。最大ノード数は256。

 クラスタシステムの構築にかかる手間については、DOCWARE ClusterServerと共に多数のシステム構成テンプレートが提供されるため、その中から業務に適したものを選択/カスタマイズすることで、ユーザーが求める構成を容易に構築できるという。GUIの設計ツールや運用ツールが提供される。

 価格は2ノードで64万円から。対応ディストリビューションは当初はTurboLinux Server 6.1のみ(Red Hat Linux 6.2は2000年10月中旬に対応予定)。東芝は1年間で2000本の販売を見込んでいる。

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