8月14日から、米国Nevada州Las VegasにてIBM全社のデベロッパー向けカンファレンス「Solutions」が開催されている。世界中のIBM関係者が集まり、Hands-on(製品試用)やセッション、製品の展示会などが行なわれているが、2日目の15日にはプレス向けのセッションが催された。今回は、ここで発表された内容をレポートする。
同社のWebアプリケーションプラットフォームである「WebSphere」の名前を冠したWebサイト「WebSphere Developer Domain」が登場した。ここでは、e-business関連の開発者に向けた技術情報やソフトウェアの提供が行なわれる。
IBM(日本も含む)では、従来から開発者向けのWebサイトである「developerWorks」が存在するが、このWebSphere Developer Domainはその延長線上にあたるもので、VisualAge for Java向けWebサイト「VisualAge Developer Domain」の姉妹サイトという位置付けだ。具体的には、以下のようなコンテンツが提供される。
- WebSphere関連ソフトウェアのダウンロード
- e-business開発に関する優良書籍の紹介
- サーバのセットアップやリモート・デバッグなど、e-business関連業務を円滑に遂行するためのTipsやヒント、アドバイスの提供
- IBM技術者や業界の開発者が寄稿する技術的記事やハウツー記事
- e-business開発を扱った講座や講習コースに関する情報
- IBMやその他の組織が主催する開発者向けのイベントに関する情報
WebSphere Developer Domainが対象とする開発者は、
- Webアプリケーションの開発者
- エンタープライズシステムの開発者
- Linux開発者
- ロータス ドミノ開発者
などの人々となっている。
“WebSphere”は、もともとJavaによるWebアプリケーションサーバの名称であったが、IBMではWebSphereの位置付けを拡張し、e-business関連テクノロジーの総合プラットフォーム「WebSphereプラットフォーム」として、開発ツールやMQSeriesなどの関連製品を取り込んだ体系作りを行なっている。