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デジタルファクトリ、Webクラスタリングサーバ「Kondara MNU/Linux Web Cluster 2000」を発表

2000年08月10日 21時41分更新

文● 植山 類

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 デジタルファクトリ(株)は8月10日、フェイルオーバー機能と負荷分散を備えたWebクラスタリングサーバ「Kondara MNU/Linux Web Cluster 2000」を発表した。標準価格は2ノード版が12万8000円、ノード数無制限版が24万8000円。発売は9月14日からで、年間1000セットの販売を計画している。

 サポートは、Webブラウザで設定ページにアクセスできる状態までを対象として、90日間5インシデントまで24時間365日、電話/ファクス/メールにより受け付ける。

Webクラスタリングサーバ

 Webクラスタリングサーバとは、複数のマシンを統合して仮想的に1台のWebサーバに見たてたシステムのことだ。Kondara MNU/Linux Web Clusterでは、1台のマシン(マスタ)がすべてのアクセス要求を受け付け、その処理をほかの各マシン(ノード)に分散することによって負荷の分散を実現している。このようなシステムの利点は、低価格なマシンによりシステムを構築できることと、マシン数の増減によって性能を調整できることなどだ。

 同製品を含むWebクラスタリングシステムの一般的な特徴は、単体サーバと比較して信頼性が向上していることだ。ノードのうち1台がダウンしても、ほかのノードが自動的に処理を代替することで、システム全体としてサービスを継続することができる。もしマスタがダウンした場合にも、もっともレスポンスの早いノードが自動的にマスタとして選択され、その処理を引き継いでくれる。

 また「Kondara MNU/Linux Web Cluster 2000」では、ノード間でファイルリストを交換して、コンテンツの同期を行なっている。このためデータを保持しているマシンがダウンしてもサービスを提供しつづけることができる。

 システム管理機能としては状態報告メールを設定したメールアドレスに送信する機能などを備える。システム設定はWebベースで行なうことが可能だ。

 同製品は先着500セットに限り、特別パッケージとして「Kondara MNU/LinuxServer 1.1」を同梱して提供するという。

 「Kondara MNu/Linux Web Cluster 2000」と同様な製品としては、Cisco Systemsの「Local Director」や、Linuxならば「TurboLinux Cluster Server」「Red Hat High Availability Server」が存在する。同製品はこれらと競合するものといえる。

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