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Netscape 6 PR2リリース

2000年08月09日 22時42分更新

文● 植山 類

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 米AOLの子会社Netscape Communicationsは8月8日、次世代Webブラウザ「Netscape 6 Preview Release 2 (PR2)」をリリースした。2000年4月にリリースされた「Netscape 6 PR1」に続くバージョンだ。Linux版は、www.netscape.com/downloadから12MBの英語版が入手できる。

 日刊アスキー編集部では、公開当初に用意されていたインストールプログラム(44KB)によりインストールを試みたが、Debian GNU/Linux 2.2とLASER5 Linux 6.2ともにインストーラの異常終了により正常にセットアップできなかった。その後、すべてのコンポーネントを含んだインストーラ(12MB)が公開され、こちらでは正常にインストールすることが可能になった。なお、Windowsへのインストールも試みたが、Windows 98には問題なくインストールすることが可能だったが、Windows 2000ではインストールは終了するもののNetscape 6が正常に起動しなかった。



Netscape 6で日刊アスキー Linuxを表示
Netscape 6で日刊アスキー Linuxを表示した。何の問題もなく正しくレンダリングしている

 Netscape 6はオープンソースWebブラウザ「Mozilla」の成果を活用しており、新レンダリングエンジン「Gecko」により、テーブルを多用した複雑なページなどの表示が大幅に高速になっている。インターフェイスも一新され、上部に並んだボタンもシンプルになった。また、名称も「Netscape Communicator」から「Netscape」に変更された。これは、「Netscape」という名称が一般的に通用する現状に合わせたものだ。

 Netscape 6 PR1からの改良点は、Netscape Communicationsによれば次のとおりだ。

  • デザインを定義する「スキン」によって、ブラウザの見た目を変更する「Theme」機能の追加
  • Netscape 6 Mailから直接「Netscape WebMail」にアクセス可能になった
  • 暗号を使用した「Password Manager」によってインターネット経由でのパスワードの保護を簡素化した
  • ウィンドウ左部に表示される「My Sidebar」の強化

 テーマ機能の搭載と合わせて、Netscape Communicationsは「Netscape 6 Themes Contest」を開催した。賞品にはオランダPhilipsのプラズマテレビやソニー(株)のデジタルカメラが用意され、9月30日まで受け付けを行なっている。

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