(株)ジャストシステムは、日本語入力ソフト「ATOK X (エックス) for Linux」を9月8日より単体パッケージで発売する。価格は9800円。同社は、1999年7月から「ATOK12 SE for Linux」を主要ディストリビューションにバンドル提供していたが、単体パッケージのATOKを販売するのはこれが初めてとなる。
ATOK X for Linuxは、ツールキットにGTKを採用、WindowsやMacintosh版のATOKと同等の使いやすさを実現するという。入力メソッドのプロトコルには、Ximp上位互換の「IIIMP」(Internet-Intranet Input Method Protocol)を採用する。
動作環境は次のとおり。
- カーネル2.0.0以上
- glibc 2.0
- GTK+ 1.2.0以上
- XFree86 3.3.3.1以上
現在動作確認済みのディストリビューションは、ATOK12 SEをバンドル販売しているディストリビューションと同じで、次のようになっている。
- LASER5 Linux 6.2
- OPEN Linux 2.3日本語版
- Red Hat Linux 6.2J
- TurboLinux 日本語版 6.0
ジャストシステムによると、Vine LinuxやDebian GNU/Linux、Kondara MNU/Linuxなど、上記以外のディストリビューションについてもなるべく広くサポートしたいとのことだ。
Linux用の商用日本語入力ソフトウェアは、オムロンソフトウェア(株)の「Wnn6」や(株)バックスの「VJE-Delta」がすでにパッケージ販売されている。ATOKがそこに加わることで、バンドル版以外のパッケージがさらに広がることになる。