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組み込みLinuxのコンソーシアム、産学協同で設立

2000年07月14日 05時05分更新

文● 植山 類

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 ターボリナックス(株)や(株)東芝など24社と、早稲田大学など2大学は、7月13日、組み込みLinuxの普及を目指す任意団体「日本エンベデッド リナックス コンソーシアム」(略称: Emblix)を設立した。同コンソーシアムは、組み込み業界でのLinux普及活動や、ツールやAPIなどの組み込みLinux周辺技術の標準化、同様の目的を持つ国内外のLinux関連団体との情報交換などを目的とする。主な活動内容は、Webによる情報提供や下位のワーキンググループの設置、セミナーや展示開へのといった教育活動などだ。

 急速に立ち上がりつつある組み込みLinuxのメリットは、低価格でオープンソースであるということだ。また携帯電話などネットワークに接続された高機能な機器が増えるにしたがい、もともとインターネットで使われているUNIX系OSのメリットを活用できるという面も大きい。大学におけるメリットは、Linuxという企業と同一のプラットフォームを研究に用いることができるため、研究成果を活用しやすい点だという。これまでの独自OSや商用組み込みOSは、大学では利用しにくかった。

 他の組織との協力関係だが米国のEmbedded Linux Consortiumとの協力関係については2000年9月に、ITRONとLinuxを組み合わせたシステムについては2000年11月に発表があるという。

 参加企業・大学は次のとおり。

  • (株)アドバンスド データ コントロールズ
  • (株)アクセス
  • (有)エフ ディ エス エンベデッド システムズ
  • エルグ(株)
  • (株)エルミックシステム
  • ガイオ・テクノロジー(株)
  • キャッツ(株)
  • (株)キヤノン
  • センチュラ・エンベデッド・システムズ(株)
  • ターボリナックス ジャパン(株)
  • (株)電産
  • (株)東芝
  • 豊橋技術科学大学 高田研究室
  • 日本電気(株) NECエレクトロンデバイス
  • (株)日立製作所
  • 富士通(株)
  • 三菱電機(株)
  • メトロワークス(株)
  • モンタビスタ ソフトウェア ジャパン(株)
  • Lineo Japan
  • (有) りぬくす工房
  • レッドハット(株)
  • ワイ・ディー・シー
  • 早稲田大学 中島研究室

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