日本Sambaユーザ会は、「Samba 2.0.7 日本語版(以下2.0.7 日本語版)」をリリースした。Sambaは、UNIX系OS上でWindowsネットワーク(SMB:Server Message Blockを使用したネットワーク)を実現するソフトウェア。Sambaを使用すると、Windowsのファイル共有やプリンタ共有などを、UNIX系OS上から提供することができる。
今回のSamba 2.0.7 日本語版では、
- Windows 2000に対応
- Windows 2000で起きる不具合を改善。日本Sambaユーザ会は、Windows 2000を含んだネットワークでSambaを使用している場合は、2.0.7 日本語版にバージョンアップすることを勧めている
- SWAT(Samba Web Administration Tool)の国際化版を搭載
- SWATは、WebブラウザからSambaの設定を行なうことができるツール。2.0.7 日本語版では、Webブラウザの言語設定にあわせて自動的にWebページの表示言語を切り替えることが可能になった。日本Sambaユーザ会のWebページでは、SWAT国際化版使用方法の詳しい説明も行なわれている
- 機種依存文字サポート
- ファイル名などにおける日本語固有の問題をほぼ解決。日本Sambaユーザ会は、Samba 2.0.5a日本語版から2.0.7 日本語版へのバージョンアップにおいて重要な注意点があるので、ドキュメントを確認してほしいと呼びかけている。注意点とは、おもに文字コードとsmb.confの取扱についてであり、2.0.7 日本語版に含まれる「RELNOTE.ja」ファイルなどに詳細が記述されている
7月8日正午現在、2.0.7 日本語版はソースコードのみの公開で、ダウンロードのファイルサイズは約4.6MB。
Samba 日本語版は、SWAT国際化版―河原亮氏、Sambaの日本語機能改良―三浦広志氏をはじめとする多くの方によって開発された。