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IBMのPCリモート操作ソフト「Desktop On-Call」がLinuxをサポート

2000年07月06日 16時28分更新

文● 植山 類

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 日本アイ・ビー・エムは、遠隔地にあるマシンをWebブラウザからリモート操作できるソフトウェア「Desktop On-Call V4.0」を7月5日に発表した。今回のバージョンアップでは、操作対象となるプラットフォームとして「Red Hat Linux 6.2J」と「TurboLinux Workstation 6.0 日本語版」、「Caldera OpenLinux eServer 2.3 日本語版」を新たにサポートした。

 上位製品となるProfessional版には、LinuxのほかにAIX 4.3.3、Solaris 7/8のサポートも追加されている。

 Desktop On-Callは、マシンの画面をネットワーク経由で転送することによって、手元のWebブラウザから自由に操作できるソフトウェアだ。遠隔地のマシンにDesktop On-Callをインストールしておけば、画面を表示する側はJavaアプレットしか必要としないので、Java対応のWebブラウザさえあればどこからでも操作できるのが特徴である。

 “V4.0”の新たな機能としては、「グリーティング・テキスト・チャット機能」が挙げられる。これは、遠隔操作のセッションを開始する前に、事前予告としてテキストメッセージを送ることを可能にする機能だ。ヘルプデスク業務などに対する対応を強化したものだという。この機能はオフ設定にすることも可能である。

 価格および出荷開始予定日は以下のとおり。

製品名 価格 出荷開始予定日
Desktop On-Call V4.0「PCリモコン」 1万1800円 2000年7月28日
Desktop On-Call V4.0「PCリモコン」(バージョンアップ) 6800円 2000年7月28日
Desktop On-Call V4.0 Professional 2万3600円 2000年9月

 なお、同種の機能を実現するソフトウェアとしては、AT&T Laboratories Cambridgeが開発したフリーソフトウェア(GPL)「VNC」などが存在する。VNCはX Window System、Windows、MacOSに対応しており、専用のクライアントかJavaアプレットにより操作を行なうことが可能だ。また画面全体を転送するわけではないが、遠隔地にXクライアントが、操作する側にXサーバがインストールされていれば、ネットワーク透過なXプロトコルを用いて遠隔操作することもできる。

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