このページの本文へ

Vine LinuxがPowerMacに対応

2000年07月04日 00時00分更新

文● 植山 類

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Vine Linuxを開発するProject Vineは7月3日、PowerPCを搭載するMacintoshにVine Linuxを移植したディストリビューション「Vine Linux 2.0 for PowerMac」をリリースした。現在存在するのはftp版(フリー版)のみで、FTPサイトから無償でダウンロードすることができる。

 PowerMac版はIntel版とほぼ同一内容のディストリビューションだが、ISA PnPデバイスの設定を行なうツールをはじめ、PCアーキテクチャに依存したパッケージなどが移植に伴い削除されている。反面、PowerMacにおいて有益なパッケージとして、MacOSネイティブエミュレータ「Mac-On-Linux」(MOL)やframebuffer上で動作する多言語ターミナル「jfbterm」、HFSパーティションの操作を行なうツール「hfsutils」、Appletalk over IPデーモン「netatalk」などのパッケージが追加された。また、Intel版に先がけて、MTAとしてSendmailの代わりにPostfixを採用しているのも新しい点だ。

 インストールからMOLの解説、各機種ごとの注意点までをおさえた充実したドキュメントが公開されているので、Vine Linux 2.0 for PowerMacをインストールする前に読んでみるといいだろう。

 Project Vineは7月4日、技術評論社(株)に代わりレッドハット(株)と提携して、今後Vine Linuxの販売はレッドハットが行なっていくことを発表している。

カテゴリートップへ