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NetWorld+Interop 2000 Tokyo TechSpots@Interop~i-Mobile Solutionコーナーレポート コンテンツプロバイダ向けサービス編

携帯端末ソリューションの今

2000年06月22日 04時03分更新

文● 吉川

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携帯電話は、今後PCと並んでもっとも「メジャーなインターネット端末」となる。こうした背景から、従来のWebアプリケーションを携帯電話端末用のコンテンツに変換するサーバ製品が続々と登場してきている。そこで当コーナーでは、こうしたサーバ側の携帯電話用ソフトウェアを取り上げ、そのテクノロジーや事例を紹介していく。
 第3回目は、先日開催されたNetWorld+Interop 2000 Tokyoの「TechSpots@Interop~i-Mobile Solution~」コーナーに展示されていた携帯電話用ソフトウェアのうち、業者向けサービスや製品を紹介する。
会場タイトル写真

(株)フレックス・ファウム

 (株)フレックス・ファウムは、携帯電話コンテンツプロバイダ向けASP事業「x-Contents-EP」を展開する。同社はもともとCTIを手がけていたが、文字(Web)によるコンテンツ配信も行なうようになった。

 x-Contents-EPは、コンテンツプロバイダに携帯電話用のインフラを提供するASPサービスで、コンテンツプロバイダは、自社でシステムを構築する必要がない。コンテンツプロバイダがWeb上で自社コンテンツを入力するだけで、携帯電話用のコンテンツを作成/配信してくれるサービスである。また、マーケティングのためのデータ分析機能なども備えている。

x-Contents-EP画面写真
x-Contents-EP。バックのメモ帳の中に書いてあるのはXMLだ。コンテンツプロバイダは、XMLを作成してx-Contents-EPに納入すれば、画面手前のようなコンテンツが作成される。コンテンツの納入は、Webブラウザで行なえる

京セラコミュニケーションシステム(株)

 京セラコミュニケーションシステム(株)は、決済機能に重点を置き、マルチデバイスへのコンテンツ配信をサービスとして提供する「D@TACenter」をデモンストレーション。このシステムは、DDIとの協力により作成されたという。

京セラブース写真
京セラコミュニケーションシステム(株)の「D@TACenter」を使い、紀伊國屋のオンラインショップ「紀伊國屋BookWeb」を携帯電話で表示

日本エリクソン(株)

 iモードでも、公式サイトでの広告表示が許可され、今後は携帯電話の画面にも広告が入る機会が多くなってくるだろう。日本エリクソン(株)の「Mobile Internet Advertiser」は、携帯電話市場における広告ビジネスのためのシステムで、WAPの画面上に広告を表示することができる。パーソナルコンピュータの画面上にポップアップで広告を表示する「Internet Advertiser」からの派生製品だ。

Mobile Internet Advertiser画面写真
Mobile Internet Advertiserのイメージ。画面上に細長く表示されている四角い領域が広告スペース

インプローブ・ネットワークス(株)

 インプローブ・ネットワークス(株)の「CAFEMOON@HOME」。家電を携帯電話からインターネット経由で操作することができるシステムだ。対応するのは、WAP、iモード、J-Sky Webとなっている。注目すべきは、Jiniを採用している点。使用形態としては、携帯電話からインターネット上の「Mobile Open Network Service(以下MONS)」にアクセス。ここでメッセージがXMLに変換され、各家庭に設置されたホームサーバ(家電制御用サーバ)にアクセス、Jini機能を持った家電を制御するというもの。インターネット上のMONSを介してメッセージをXML化することで、WAPやiモードといった携帯端末ごとの違いを吸収している。Jiniと携帯電話という組み合わせは、このブースだけだった。

CAFEMOON写真
会場では、オーディオを携帯電話を使って制御するデモンストレーションが行なわれた

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