米IBMは6月12日、ハイエンドシステムからノートPCまでのLinuxサポートをさらに強化する発表を行なった。
発表内容は、ThinkPadへのLinuxプリインストールのほか、「RS/6000」対応Linuxディストリビューションの出荷、WebSphereのLinux対応、「DB2」と「WebSphere」をパッケージングした「Small Business Pack for Linux」を特別価格で提供することなどである。
まず、RS/6000に対応したディストリビューションだが、今月中にドイツのSuSEから出荷が予定されている。価格は60日間インストールサポート付きで49.95ドル。また、IBMは2001年後半に登場する同社の次期「POWER4」プロセッサでもLinuxをサポートしていくことを明言した。
WebSphereのLinux対応版については7月出荷を予定しており、価格はStandard Editionが795ドル、Advanced Editionが7500ドル。対応ディストリビューションはStandard EditionがCaldera OpenLinuxとRed Hat Linux。Advanced EditionはRed Hat Linuxに対応する。
さらに、期間限定のプロモーション製品として、「Small Business Pack for Linux」が用意される。これは、IBMのDB2とLotus Domino、WebSphereをパッケージにしたもので、価格は499ドル。プロモーション期間は6月13日から12月13日まで。同製品のユーザー数は、サーバ1台あたり100ユーザーまでに制限されている。
IBMはすでに、PCサーバ「Netfinity」でLinuxをサポートしているほか、メインフレーム「S/390」へのLinuxの移植を支援している。