ネットビジネスは果たして特殊なのか? 「ネットバブル」という単語に象徴されるように、ネットワーク関連企業の話題といえば、懐疑的なものか、さもなければ過度に評価したものが多く見受けられる。こうした風潮を、当のネットワーク関連企業はどう捉えているのだろうか。また、現在のネットビジネス市場を、どのように分析し、戦略を立てているのか……。本コーナーでは、ネットワーク関連企業に直接取材し、今、インターネットビジネスの現場で何が行なわれているのかをレポートする。
第1回目は、1993年当時からネットワークのコミュニティに着目し、コミュニティを中心とした独特のサービスを展開する(株)ガーラをレポートする。ガーラは、「楽天市場」やまぐまぐと並び、現在もっとも注目されているネットワーク関連企業である。コミュニティサイトに代表されるコンテンツビジネスといえば、広告中心の収益モデルを想像しがちだが、ガーラの場合は広告によるビジネスには重点を置いていない。では、どのように収益を上げているのだろうか? 同社代表取締役社長 菊川曉氏に聞く。
(株)ガーラ
- 設立……1993年9月3日
- 資本金 4億7900万円
- 従業員数 34名
会員制のコミュニティサイト「ガーラフレンド」を中心に、企業向けのマーケティング情報提供や、エンドユーザー向け情報提供サービスを行なう。
事業内容
- ガーラフレンド……会員数約60万人(2000年2月現在)のコミュニティサイト
- チャットマーケティング……ガーラフレンド内で交わされた会話から、マーケティング情報を(発言者のプライバシーを守ったうえで)抽出し、提供
- インフォ@メール……ユーザーが興味を持っているジャンルを登録しておくと、ダイレクトメールを送信してくれるサービス。ジャンルは140種類弱が用意されている
- e-マイニング……ユーザーが気になるキーワードを、ガーラがインターネット上で検索。有効情報をフィルタリングしたうえで、1日1回ユーザーにメールで送信するサービス
- Webページやコミュニティサイトのプロデュース