このページの本文へ

米Novell、「Novell Internet Messaging System 2.5」のLinux版、Solaris版を6月15日より発売

2000年05月30日 21時41分更新

文● 沖中弘史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米Novellは、「Novell Internet Messaging System 2.5(以下、NIMS)」Linux版、Solaris版を、6月15日から発売する。

 「NIMS」は電子メールをはじめとしたメッセージングサービスを提供するサーバソフトウェア。同社では、「NIMS」のLinux版、Solaris版をISP(Internet Service Provider)やASP(Application Service Provider)のホスティングサービス用途として位置づけている。

 また、同社は「NIMS」について、同社の販売するディレクトリシステム「NDS eDirectory」との連携を重要な機能として挙げている。この機能により、ASP、ISPは数百万から数十億のメールアカウントを管理できるだけでなく、こうしたメールアカウントをユーザー情報、会計や課金のプロセス、ハードウェア情報などとともに一元的に管理することが可能となり、ASP、ISPはTCOを下げることができるという。

 前バージョンからの主な変更点は以下のとおり。

  • サーバ側におけるメールの処理方法を、ユーザー側からWebブラウザを使用して設定可能。これにより、ユーザーは、送信元、送信先、件名、本文に含まれる文字列などの情報に基づいたメールの複製、ほかのフォルダへの移動、削除などをサーバに自動的に行なわせることができる。サーバ側で以上の処理が行なわれるため、特定のメールクライアントに依存しない
  • メーリングリスト機能を追加。数百万単位のユーザーが参加する大規模なメーリングリストを運用可能

 価格は、1ユーザーライセンスあたり20ドル。50ユーザーライセンスは1000ドル、100ユーザーライセンスでは2000ドルとなる。ISP、ASPなどのサービスプロバイダが購入する場合は、米Novelの運営するiCSP(Internet Commercial Service Provider)プログラムへの参加が必要となる。

 また、日本語版の発売についてノベル(株)に問い合わせたところ、現在のところ予定はないという。

カテゴリートップへ