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【Do Linux!に迫る】(その9) ― Linux技術者への足がかり ― Do Linux!入門コーススタート

2001年02月02日 12時51分更新

文● 吉川

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開催日

Do Linux!入門コースの開催日は、現在以下の

  • 2001年2月7日~2月9日(3日間)
  • 2001年3月7日~3月9日(3日間)

の2期間が予定されている。2月と3月に関しては、いわば様子見というところなのだそうだ。これで希望者が増えれば順次対応予定だという。また、Do Linux!入門コースとDo Linux!受講は連続して行なわなくてもよいとのことで、Do Linux!受講が決まってさえいれば、2月に入門コースを受講して3月からDo Linux!スタートということでもかまわない。

授業時間は、午前10時~午後5時となっている。

スキル

Do Linux!入門コースは、実際どの程度のスキルを持った受講者を対象としているのだろうか? パソナテックによると、「Linux初心者」や「ネットワーク初心者」ということだが、もう少し具体的なイメージでいうと、

  • 「Linux初心者」……たとえば、UNIXは触っているが、Linuxは触ったことがない人
  • 「ネットワーク初心者」……たとえば、UNIXは触ったことがあるが、ネットワーク関連は初心者だという人

が対象だという。ここには、現在多いと思われるWindows NT系の技術者もまた、対象として含まれるだろう。

コースメニュー

Do Linux!入門コースの中身だが、

  • いろいろなディストリビューションの特徴
  • インストール
  • ファイルとディレクトリの基礎
  • ファイルとディレクトリの操作(コマンド、ファイルマネージャ)
  • ファイルのアクセス制御
  • ファイルシステムとマウント処理
  • 入力補完機能、ヒストリ機能
  • リダイレクト、パイプ
  • ジョブとプロセスの管理
  • viエディタ、日本語入力
  • レッドハットパッケージマネージャー(RPM)
  • TCP/IP基礎知識
  • サーバアプリケーションの種類と機能
  • DNSサーバの構築
  • Apacheサーバの構築

と多くの内容が網羅されている。

これらのメニューは、(株)テンアートニがパソナテックのリクエストを元にして手がけたという。

テンアートニは、LinuxとJavaを使ったシステムインテグレートを手がける企業であり、Do Linux!のコース過程のうち、現場でのノウハウを掴むために行なわれる「実践コース」を担当する企業でもある(Do Linux!の全課程については、【Do Linux!を探る】第1回 「Linuxエンジニアを育成する「Do Linux!プロジェクト」始動間近」をご覧いただきたい)。同社にはまた、日刊アスキー Linuxにもコラムを執筆していただいている(下記【関連記事】欄参照)。

そして、なんとこのDo Linux!入門コースの講師には、Do Linux!卒業生があたるというのだ! Do Linux!の経験者ならば、Do Linux!のどこがもっとも険しい部分なのかも熟知しているはずで、効果的な学習が期待できるだろう。

場所

Do Linux!入門コースは、テンアートニ社屋で行なわれる。ちなみに、本番のDo Linux!も同じ場所である。

価格

受講料は1万5000円なので、リーズナブルな価格といえるだろう。もっとも、Do Linux!受講が前提なのでこの価格というわけだ。もう少し高くてもいいから、こうした教育メニューだけを受けたいという方もいらっしゃると思う。パソナテックに質問したところ、現在はあくまでもDo Linux!のサポートプログラムとしての位置付けではあるが、将来的には独立させて単体のプログラムとする可能性もあるとのことだ。


次回の「Do Linux!に迫る」では、Do Linux!を修了し、すでに現場で活躍している技術者の方へのインタビュー記事を予定している。Linuxが大好きで、日々が充実していると言い切る、とあるDebianユーザーのお話である。乞うご期待!

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