The Thinking Nerds Projectsが、フロッピーディスク1枚に収まり、リアルタイム機能を持つLinux「miniRTL」をリリース
2000年05月22日 17時47分更新
「The Thinking Nerds Projects」は、リアルタイム機能を持ち、1枚のフロッピーディスク収まる容量のLinuxディストリビューション「miniRTL(Real-Time Linux)」をリリースした。
The Thinking Nerds Projectsは、「miniRTL」のほかにも、米FSMLabsの開発する「RTLinux」のためのリアルタイムコントローラなどを開発しているオープンソースプロジェクト。
「miniRTL」の主な特徴は以下のとおり。
- リアルタイム機能は米FSMLabsの開発する「RTLinux」をベースにしている
- ハードディスクは不要で、フロッピーディスク、フラッシュメモリ(2MB)から起動可能
- シェルは「ash」を採用
- 「glibc 2.0.7」を採用(「glibc 2.1.2」ではファイルサイズが大きすぎるため)
- CGIをサポートした、サイズの小さいWebサーバ(thttpd)を搭載、Web経由でシステムをモニタリングすることができる
「miniRTL」の動作条件は、CPUはIntel386 DX/Intel486 DXシリーズ、メモリ8MB(SMPの場合は12MBが必要)となっている。
配布はディスクイメージで行なっており、記事末のFTPサイトからダウンロード可能。入手可能なのは以下の2種類となっている。ファイルサイズはどちらも1.4MB。
- miniRTL2.0PRE1.img: カーネル2.2.12ベース、Pentium、Pentium II/IIIでも動作する
- miniRTL2.0PRE3.img: カーネル2.2.13ベース、Intel386 DX/Intel486 DXシリーズのみで動作
なお、「miniRTL」は、基本的には組み込み機器のために開発されているが、そのソースコードはLinux上のリアルタイム機能について学習するためにも役立つという。