このページの本文へ

Linux World Expo/Tokyo 2000展示会場レポート(その2)

2000年05月13日 00時00分更新

文● 沖中弘史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2000年5月11日、12日の2日間、「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」が東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催された。3回目となる今回のテーマは、「ザ・ソリューション! -Linux [R]EVOLUTION(革命と進化)の架け橋」。

 85社が参加した今回の「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」。その展示会場をレポートする。

レーザーファイブ(株)

「LASER5 Linux 6.2」画像
6月30日に発売予定の「LASER5 Linux 6.2」のベータ版。カーネル2.2.14、XFree86 3.3.6、glibc 2.1.3を収録予定。画面はバンドルされる予定のJavaベースのオフィスソフトウェア「ThinkFree Office」のLinux版
「頼光クラスターシステム」画像参考出品として、「頼光クラスターシステム」を展示。1つの匡体のなかで、4ノードがクラスタ構成をとって稼働している。OSには、「LASER5 Linux」が使用されている。2000年6月の発売予定
「RT-Card」画像参考出品として、クレジットカード大の「RT-Card」を展示。(株)タンバックが開発。オレンジ色のテープの間にあるのが「RT-Card」。その下の基板は開発環境。CPUにはVR4122-180MHzを使用。OSには、「LASER5 Linux」を使用。大きさ、厚さ共にクレジットカードと同じサイズで、認証や各種機器の制御などに使用できる。発売時期は未定だが、予定はあるとのこと
「L-Card+」画像
参考出品として、超小型サーバとして使用可能な「L-Card+」を展示。日本電気(株)が開発。これも、液晶画面部分が本体で、その下の基板は開発環境。CPUにはVR4181-66MHzを、OSには、「LASER5 Linux」を使用。タッチパネル式で「Palm OS」風のインターフェースのLinuxだ。発売予定あり

ノーザンライツコンピュータ(株)

画像2UサイズのラックマウントLinuxサーバ「NL Server 2100」の内部。Pentium III-800MHz×2、ホットスワップ可能なドライブベイを4機装備、メモリは最大2GBまで搭載可能。ディストリビューションは「Red Hat Linux」。5月22日から発売される。価格は69万円から
画像1UサイズのラックマウントLinuxサーバ「NL Server 1100」の内部。CPUはPentium III、メモリは最大1GBまでで、ハードディスクは2台搭載可能。ディストリビューションは「Red Hat Linux」。発売予定は7月で、価格未定
画像1U 1/4サイズのラックマウントサーバ。参考出品

ノルウェーTroll Tech

画像
デスクトップ環境KDEで利用されている、GUIツールキット「Qt」を提供するノルウェーのTroll Techは、「Qt」、「Qt/Embedded」を展示。カシオ計算機の「カシオペア」上のLinuxで「Qt/Embedded」が動作している。ちなみに、カシオペアを持っている手はTroll TechのChief Executive Officer、Haavard Nord氏のもの
画像
右上に日本語のサンプルウインドウが表示されており、「Qt/Embedded」が、国際化されているのがわかる。つたない英語で聞いたところ、ほとんどのKDEアプリケーションがコンパイル可能だという

Li18nux(Linux Internationalization Initiative)

画像
Li18nuxは、国際化されたWebサーバを展示。左から、ハングル、日本語、英語のページを表示している

(株)ピノー

画像(株)ピノーが現在開発中のオリジナルマザーボード。CPUは米National Semiconductorの統合型プロセッサ「Geode」。サイズは145×180mm。しっかりとLinuxが走っていた
画像
(株)ピノーは、今夏発売予定の「Folium」、「Truncus」という小型Linuxマシンと、8.4インチのTFTモニタを展示。写真は「Folium」。「Folium」の価格が6万2000円。「Truncus」の価格が7万9000円 。TFTモニタの価格は未定

レッドハット(株)ほか

画像
レッドハット(株)のブースでは、「Red Hat Linux 6.2J」をデルコンピュータ(株)「PowerEdge 4400」、日本アイ・ビー・エム(株)「Netfinity 3500」などの上で稼働させていた
画像
米Red Hatの創立者 Bob Young氏が、オープンソース、Red Hat Linuxについて語るビデオを聞き入る人々
画像
赤い帽子がお似合いのレッドハットブース受け付け嬢
画像
米Caldera Systemsのブース内の特設会場で「OpenLinux」シリーズの特徴を説明していた
画像
米Caldera Systemsは、「OpenLinux eServer 2.3」の日本語版や、「OpenLinux eDesktop 2.4」の英語版などを展示。「OpenLinux eDesktop 2.4」の日本語版はほとんど完成しているという
画像
(株)SRAは、オープンソースのリレーショナルデータベース「PostgreSQL」などを展示。「PostgreSQL」の特徴を特設モニタを使用して説明していた
画像
(株)ネオジャパンは、Web上で使用するグループウェア「iOffice2000」と、営業販売支援ツール「iOfficeSSS(サザン)」を展示
「ThinkFree Office」画像
(株)インディゾーンは、Javaで開発されたOfficeスイート「ThinkFree Office」を展示。ワードプロセッサ、表計算、プレゼンテーション、メールクライアント、ファイルマネージャを含む。各データはMicrosoft Office互換となっている。「LASER5 Linux」次期バージョンにも採用される
画像ネットワークインテグレーターのアダムネット(株)。ラックに収められた28台の「Cobalt RaQ」は圧巻
画像日進ソフトウェア(株)は、組み込み用Linux「BlueCat Linux」を搭載した、Motorola「CPX 8000」などを展示
「Unicenter TNG Framework」画像
コンピュータ・アソシエイツ(株)は、リモート管理ツール「Unicenter TNG Framework」を展示。各クライアントや管理されるサーバへ監視ツールをインストールし、監視ツールと通信することによってネットワーク全体を管理する
画像
横河レンタ・リース(株)/横河エンジニアリングサービス(株)は、希望者を募って「Linux 実践セミナー」を実施していた
画像ベステック(株)は、Javaをネイティブコードにコンパイルする「TowerJ」を展示。開発は米Tower Technology。インターネット上での販売を主にしており、パッケージでは売っていないそうだ

カテゴリートップへ