Linuxおよびオープンソースの国際化に関する標準化団体「Linux Internationalization Initiative」(LI18NUX)は5月11日、「LI18NUX 2000国際化仕様」(以下、LI18NUX2000)のドラフトをhttp://www.li18nux.netで公開し、レビューを開始した。期間は1カ月後の6月11日までで、li18nux2000@sun.comでコメントを受け付ける。仕様確定は今年8月を目標としている。
LI18NUX2000は、商用UNIXが実現している国際化機能を元に作られた仕様で、国際化アプリケーションが必要とするOSの機能やインターフェイスを定義する。これに適合したLinuxディストリビューションはUTF-8を使用した多言語機能を提供することができる。また、APIのセットが規定されることから、ディストリビューション間で可搬性のあるアプリケーションが容易に作成可能になる。
ドラフトでは
- ベースライブラリ
- シェルおよびユーティリティ
- プログラミング言語
- GUI
- グラフィックライブラリ
- グラフィックツールキットとXサーバ
- 入力メソッド
- 出力メソッド
- ネットワークサーバ
- インターネットツール
- 印刷
などについて、それぞれ必要とする機能や関数、実装例、将来の方向性が規定される。また、仕様への適合性に応じて「Level 1」と「Level 2」という2つのレベルが定義される。
LI18NUXは5月8日、Linuxディストリビューションの互換性向上を目標とする標準化団体「Linux Standard Base」との合併を発表している。