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【緊急速報】Red Hat Linux 6.2J発売!

2000年04月21日 18時19分更新

文● 吉川

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6.2J全体画面
Red Hat Linux 6.2J

 もっともメジャーなディストリビューションのひとつ、Red Hat Linuxの日本語版新バージョン「6.2J」が、本日(2000年4月21日)店頭にて発売された。Raw I/Oやクラスタシステムなど、最新の機能を搭載した2.2系最後のRed Hat Linuxである。そのラインナップから新機能の概要、実際のインストールまでを見てみよう。

Red Hat Linux 6.2JのパッケージとCD-ROM
Red Hat Linux 6.2Jのパッケージ。左がスタンダード版で、右がデラックス版

米国と同じく3種類のパッケージをリリース

 Red Hat Linux 6.2J(以下6.2J)は、「スタンダード」、「デラックス」、「プロフェッショナル」の3種類のパッケージがラインナップされている。価格は以下のとおり。
  • スタンダード……3980円
  • デラックス……1万2800円
  • プロフェッショナル……2万9800円

3製品の違いは【Linux Conference 2000 Spring レポート】Official Red Hat Linux6.2Jについて(前編)をお読みいただきたい。

基本的なスペックと新機能

 6.2Jの基本的なスペックは以下のとおり。

  • カーネル……2.2.14-5
  • ライブラリ……glibc 2.1.3
  • Webブラウザ……Netscape Communicator 4.72
  • Webサーバ……Apache 1.3.12-2
  • メールサーバ……sendmail 8.9.3-20
  • DNSサーバ……BIND Version 8.2.2 patchlevel 9
  • FTPサーバ……WuFTP、Anonftp
  • ファイルサーバ……SAMBA 2.0.6-9、NFS
  • RDBMS……PostgreSQL 6.2

これは、3製品とも共通のものだ。

6.2Jの新機能

 6.2Jの新機能として挙げられているのが、

  • パーティションレスインストール
  • クラスタリング
  • Raw I/O
  • Big Memory
  • Pentium IIIサポート
  • X Window Systemにおける改善
  • Secure Web Server

の7点だ。これらの解説は、【Linux Conference 2000 Spring レポート】Official Red Hat Linux6.2Jについて(後編)において詳しく紹介しているので、参照されたい。

Sawmill設定画面
今回から、ウィンドウマネージャとして、GNOMEとの親和性を謳った「Sawmill」が追加された

Piranha設定画面
Linuxにおけるフェイルオーバー、ロードバランシングを実現する「Piranha(ピラニア)」設定画面。サーバ管理者にとっては嬉しい新機能だろう

では、次のページから実際のインストールをご紹介しよう。

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