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【最速スクープ! 第4弾】Netscape 次世代型ブラウザ 製品説明会

2000年04月06日 15時03分更新

文● 吉川大郎

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 2000年4月6日11時より、Netscape Communicationsによる、「Netscape 次世代型ブラウザ 製品説明会」が行なわれた。すでにお伝えしたとおり、本日未明より同社の次世代ブラウザ「Netscape 6」が公開されており、この説明会も、これを踏まえてのものとなった。

 記者に配られたのは、資料一式とNetscape 6の日本語版が収録されたCD-ROMで、Geckoについて書かれた日本語の資料が2部用意されており、GeckoあってのNetscape 6、という印象が強く感じられる資料の構成だった。

資料一式画像
配られた資料一式。CD-ROMには、Netscape 6日本語版のWindows 95/98/NT/2000用、Mac OS用、Linux(カーネルは2.2、ライブラリはglibc2.1)用、UNIX用などが収録されている

 説明会では、Netscape 6発表に至るまでの経緯や製品コンセプトとともに、デモンストレーションを交えながら、Netscape 6の機能説明が行なわれた。

Malone氏画像
GeckoのOEM先を紹介するMalone氏

 最初に登場したのは、Netscape Communications インターナショナル・マーケティング ディレクター Laura Malone氏。彼女によると、日本語はアジアではまず最初に対応する言語として選んだのだという。また、インターネットの市場が、2003年には5000万ユーザーに膨らむだろうという予測に言及し、今後Netscape 6が市場に受け入れられていく一因となると語った。また、日本においても、同社のポータルサイト「Netscape Netcenter」は40%のユーザー増加率をみせているという。

 そのほか、オープンソースの運動として注目されるMozilla Projectについても語った。特に、日本のMozilla参加者について言及し、150人のコントリビュータが、コーディング、バグ報告などを行なっていることを紹介した。Geckoについては、業界でも第一の開発スピード、利便性、パーソナル化をもたらすとした。Geckoによって、ユーザーはいつでも、どこでも、どういう方法でも、インターネットを利用できるようになったという。これは、GeckoがOEM先でさまざまなデバイスに組み込まれることを示している。

  最後に、米Los Angelsで行なわれているInternet Worldにて、米America OnlineのCEO Stephen M. Case氏が行なった基調講演のストリーミングビデオを上映し、Laura Malone氏の話は終わった。

基調講演画像
Stephen M. Case氏が行なった基調講演のストリーミングビデオ。米Gatewayとの提携による、インターネット用ワイアレスデバイスの発表もされていた。これも、Geckoに関連した製品である

 Malone氏に続き、Netscape Communications クライアントプロダクト グループプロダクト・ディレクター Cindy Roberts氏が、開発の背景について語った。これによると、やはり全面的なコードの書き換えが重要な決定だったという。そして、ソースの公開という決断も、プラスに働いたということだ。

Cindy Roberts氏画像Cindy Roberts氏

 さらに、インターネットユーザーの50%は英語圏以外にいることを語り、そのためにグローバルなフューチャーも取り込んだと話している。

 開発者側から見たMy Sidebarについても、高校生が1時間程度の学習でMySidebar用コンテンツを作成したエピソードを語り、そのコンテンツ作成の容易さをアピールした。

 そして、Netscape 6の特徴的な機能ともいえる「My Sidebar」へのコンテンツ提供先も紹介した。それによると、日本国内でMy Sidebarにコンテンツを提供するのは、以下の6社となっている。

  • eBay(Japan)
  • 地球の歩き方
  • asahi.com
  • バーゲン・アメリカ
  • 楽天市場
  • Weather Eye

 このほかにもまだまだMy Sidebarへコンテンツ提供する人々が出てくることを、期待しているという。

 製品発表会も、残るはデモンストレーションのみとなった。これには、Netscape Communications クライアント国際部門 品質管理 主ソフトウェアエンジニア 桃井勝彦氏が登場。「6つのSと1つのT」というキーワードでNetscape 6を紹介した。

Size

 インストーラは240KBであり、カスタマイズしてさまざまなモジュールを選択可能。各モジュールのダウンロードサイズもわかるようになっている。ブラウザ、ニュース、メール、メッセンジャーをあわせて7MBちょっとのサイズとなる。

Speed

 ここではtableの処理について紹介。tableはレイアウトエンジンには負荷がかかるものだが、Webページでよく使われるのもtableである。そこで、tableのレンダリングを高速にしたという。このデモには、複雑なtable構造をもつHTMLコンテンツ「テーブルのしごき」が使われた。Netscape Communicator 4.7では8秒程度かかっていた複雑なtableの表示が、Netscape 6では一瞬で表示されていた。

「テーブルのしごき」画像
「テーブルのしごき」を披露する桃井勝彦氏

スタンダード

 CSS、DOM、XMLの利点を紹介。XMLによるオンラインバンキングや、CSSによるリッチなWebコンテンツの例などを挙げた。

Sidebar

 この説明会全体にいえることだが、My Sidebarについてはかなり強調されていた。桃井氏のデモンストレーションでも、My Sidebarの使い方が詳しく紹介されている。特にニュースが常時流れ、興味のあるニュースにクリックひとつでアクセスできる点は、かなり利便性が高いと言えるだろう。

サーチ(検索)

 Sidebarからも、URLバーからも検索が可能であり、複数の検索エンジンを一挙に使って検索するデモも行なわれた。たとえば、Yahoo! とexcite両方を指定して検索すると、それぞれから上がってきた検索結果が表示されるわけだが、それぞれの検索結果にYahoo! やexciteのアイコンが付いているため、どの検索エンジンからの検索結果かがひと目でわかるようになっている。

翻訳機能

 世界中のインターネットユーザーの50%は英語ネイティブではないのに、70%がのWebページが英語で作られている。そこで、Web上で簡単なやり方で翻訳機能を提供できないか、と考えたそうだ。

SameTimeメッセージング

 これは主にメーラに関するデモで、インスタントメッセンジャーとの連携や、メールした相手が現在オンラインかオフラインか、といったステータス表示がメーラによって可能になっているデモを行なった。また、国際化についても触れ、17カ国のメールを見ることが可能な点も披露された。

テーマ

 最後に、楽しい話題としてデモンストレーションされたのが、「テーマ」である。これは、先ほど「Skin」として紹介したものだ。この発表会でわかったのだが、この「テーマ」機能は、XMLの技術を使って実現されたものだという。デモでは、子供用のテーマが用いられた。

テーマ画像
犬が登場する子供用のテーマ

 すでにNetscape 6はダウンロード可能な状態にある。ややアメリカナイズされた機能は多いものの、複数の検索エンジンを使った一括検索などは便利だろう。興味のある方は、ぜひ試用してみていただきたい。

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