ここでは、Storm Linux英語版をFTPでダウンロードされた方のために、インストール手順を簡単に説明いたします(FTP版ご利用の方を対象にしていますが、製品版でも操作内容は変わりません)。
Storm Linux インストールガイド
インストール実行前に、既存データのバックアップを取り、Bug Trackにてバグの確認をしてください。ここでご紹介するインストールの説明は、正規のユーザサポートとして提供されてはおりません。インストールの目安として、用意したものです。ご自身の責任においてご利用くださるよう、お願いいたします。
インストール中のキーボード操作は、次のようになります。
- [Tab]
- 次の項目へ移動
- [Alt] + [Tab]
- 前の項目へ移動
- [スペース]
- 項目の選択
- [Enter]
- 実行
ご注意: 画面上で項目を選択した場合、選択した項目には「*」(アスタリスク)がついています。モニターによってはどちらを選択しているのかが分かりにくい場合がありますので、アスタリスクで判断してください。また、手順7の「パーティションの設定」にて、[Express]インストールを選択するとハードディスクの内容がすべて消去されます。すでにWindowsなどをインストールしてある方は、[Custom]インストールをおこなってください。
目次
- 空き容量の確保
- CD-ROM ブートが可能か確認
- インストール開始
- インストールタイプの選択
- キーボードタイプの選択
- Xの設定
- パーティションの設定
- ブートマネージャ(lilo)の設定
- ネットワークの設定
- アカウントの設定
- タイムゾーンの設定
- パッケージの選択
- デスクトップ環境の設定
- インストールの終了
- Storm Linuxの起動(コンピュータの再起動)
1. 空き容量の確保
Storm Linuxをインストールするハードディスク、または空きパーティションを用意します。Windowsすでにインストールされており、空きパーティションがない場合には、PartitionMagicやfipsなどのツールを使用すれば、空きパーティションを確保できます(ハードディスクに未使用の領域が残っている場合)。
2. CD-ROMブートが可能か確認
コンピュータ起動時にBIOSの設定でCD-ROMからの起動が出来るかを確認します。CD-ROMからの起動が可能であれば、そのままインストールを開始できます。
CD-ROMからの起動が出来ない場合、製品版を購入された方は付属の起動用フロッピーがご利用できます。ダウンロード版のStorm Linuxをお使いの方は、1.44MBのフロッピーを用意して、起動ディスクを作成してください。作成方法はReadmeファイルを参照してください。
3. インストール開始
CD-ROMからStorm Linuxのインストーラを起動します。CD-ROMブートが可能な場合は、自動的にインストーラが起動します。「Storm Linux」のタイトル表示後、[Enter]キーをクリックし、マウスの検出画面ではマウスを動かして認識させてください。認識できない場合には、[Custom]または[Detect]を選択し、手動で設定します。Option画面で [OK]を押して、ポートの選択後、[Next]ボタンを押します。同様にマウスの種類を設定し、マウスが正しく認識されたら[Continue]ボタンをクリックします。
4. インストールタイプの選択
インストールタイプには、[Text]と[Graphical]の2つがあり、どちらも操作感はほぼ同じです。ここでは[Graphical]インストールの説明をします。[Graphical]でのインストールがうまく出来ない場合には、[Text]でインストールを試みてください。[Graphical]を選択し、リリースノートで[OK]、ハードウェア認識結果を確認後に[Next]をクリックします。
5. キーボードタイプの選択
英語キーボードを使用している場合は[qwert/us]を、日本語キーボードの場合は[qwerty/jp106]を選択します。
6. X の設定
Xをインストールするかどうかを聞かれるので、通常は[Yes]を選択します。インストールをしない方は、次に進んでください。
Xの設定では、色数、解像度、モニターの種類を選択します。設定後、ビデオカードが自動検出されます。検出されない場合、その旨のメッセージとビデオカードのリストが表示されるので、該当するものを選択してください。
ビデオカードの設定後、[Test Display]ボタンをクリックして表示テストをします。正しく設定されている場合は、Storm Linuxのデスクトップイメージが表示されます。テストで不具合がある場合は、モニターとビデオカードの設定を確認してください。
7. パーティションの設定
パーティションの編集をします。[Express]を選択すると、ハードディスク全体を使用してインストールします。すでにインストールされているファイル(Windows95/98/2000 などのOSも含む)はすべて消えてしまいます(パーティションが分かれていても、1つのハードディスク全体をフォーマットするという意味です)。Windowsなど他のOSと共存させる場合は[Custom]を選択してパーティションの編集をおこないます。
[Custom]の場合、まずStorm Linuxをインストールするハードディスクの右側にある[Partition]ボタンをクリックします。パーティションの編集では、最低限「スワップ」と「ルート(/)」の2つを追加し、他のディレクトリを用意したい場合は適宜編集してください。[Add] ボタンをクリックします。
スワップの編集では、[82 Linux swap]を選択し、128MB以下の容量を指定します。[Mount Point]欄はそのままにします。
ルートの編集では、[83 Linux native]を選択し、[Mount Point]は「/」、容量は500MB以上に指定します。
パーティションの設定が終了したら、[Finish]ボタンをクリックし、[Next]、[Format]ボタンをクリックします。ここでフォーマットをしたくないパーティションには、左側のチェックを外しておきます。
8. ブートマネージャ(lilo)の設定
ブートマネージャ(lilo)の設定では、利用したいOSが他にある場合は [Add]ボタンで項目を追加します。起動時に表示されるラベルを変更するには、[Label]欄を編集します(ラベルにはスペースは使用できません)。他のLinuxを利用するには、[Kernel]欄にファイル名を入力します。[Default Boot Image]のチェックボックスで、デフォルトの起動OSを選択します。
9. ネットワークの設定
次のネットワークの設定では、ネットワークに接続されていない場合は[No]を、設定をおこなう場合は[Yes]を選択します。ホスト名とドメイン名、IP、ネームサーバー、ゲートウェイ、ネットマスク、ブロードキャストのアドレスを指定します。
10. アカウントの設定
アカウントは、一般ユーザとルートのパスワードを設定します。ユーザ名とパスワードには、半角英数字6文字以上を使用してください。
11. タイムゾーンの設定
日本の場合は、[Asia]の中から[Tokyo]を選択します。
12. パッケージの選択
インストールしたいパッケージを、左側のチェックボックスで選択します。右側の[Detail]ボタンをクリックすると、細かい選択が可能です。
モデムでインターネットに接続する場合は、[Text Base Packages]の[Internet Services]から[Details]ボタンをクリックし、DNS サーバをインストールさせないようにしてください。設定不十分なDNSサーバによる障害を防ぐことができます。
13. デスクトップ環境の設定
デフォルトで使用するデスクトップ環境を、KDEとGNOMEから選択します。両方の環境をインストールするには、[Install Both Environment]を選択します。
[Next]ボタンをクリックすると今までの設定に沿ってインストールが開始されます。環境によって、インストールには10分から1時間程度かかります。
14. インストールの終了
インストールが完了すると、[Install Complete]と表示されるので、[OK]をクリックして再起動させます。再起動前にCD-ROMやフロッピーディスクを取り出しておいてください。
15. Storm Linux の起動(コンピュータの再起動)
再起動後、ブートマネージャ(lilo)が起動し、「boot:」プロンプトが表示されます。この時、[Tab]キーを押すとブート可能なOSのリストが表示され、ラベルの通り(大小文字の違いはありません)入力すると指定したOSが起動します。[Tab]キーを押さずに[Enter]キーを押すか、しばらく待っているとデフォルトに指定したOSが起動します。ここではStorm Linuxを起動して、最終コンフィグレーションをスタートさせます。コンフィグレーション中に表示が止まり、プロンプトが表示された場合は[Enter]キーを押して作業を再開します。
コンフィグレーションが終了するとログイン画面が表示されるので、ユーザ名とパスワードを入力し、[Go]ボタンをクリックします。ユーザプロファイルが自動生成され、ログインが完了します。
以上で、Storm Linux環境が完成します。お疲れ様でした。