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仏MandrakeSoftがPCエミュレータ「Bochs」の権利を購入

2000年03月24日 00時00分更新

文● 沖中弘史

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 ″使いやすい「Red Hat Linux」″として米国やヨーロッパで人気のある「Linux-Mandrake」を販売する、仏MandrakeSoftは、PCエミュレータ「Bochs」の権利を購入した。同社は、「Bochs」をオープンソースライセンスの1つであるLGPL(GNU Lesser General Public License)の元に公開する。また、「Bochs」とPCエミュレータ「Plex86」の主要開発者の1人である、Kevin Lawton氏の雇用も発表している。

 今回の「Bochs」権利購入は、同社の販売する「Linux-Mandrake」と、WindowsなどのOSとの相互運用性を向上させるためのもの。PCエミュレータ上でWindowsを動作させることにより、Linux上でWindowsアプリケーションを利用できる環境を提供するという。仏MandrakeSoftは、この環境を実現するために、米VMwareのPCエミュレータ「VMware」の機能を代替し、オープンソースで提供される「Plex86」の開発を援助しており、購入した「Bochs」のソースコードは、この「Plex86」に利用される。

 「Bochs」は、1994年頃からソースを公開したバザールスタイルで開発されていたが、今回の購入時にはコマーシャルライセンスのソフトウェアとなっていた。また、「Plex86」は、1999年3月から開発がはじまっているが、当初は「FreeMWare」と呼ばれていたもの。

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