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「Space Linux」登場

2000年03月17日 19時49分更新

文● 沖中弘史

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 中国のTurboLinuxは、「Space Linux(中国語名: 航天Linux)」を開発するため、中国の大手SI企業Huadi(中国語名: 華迪計算机有限公司)と提携した。

 今回の提携は、中国政府の宇宙開発機関China Aerospace(中国語名: 中国航天工業公司)の宇宙情報ネットワークシステムで使用される、「Space Linux」を共同開発することが目的となっている。「Space Linux」は「TurboLinux」がベースとなっており、宇宙情報ネットワークシステムへの導入は2000年第3四半期中を予定している。

 中国HuadiのGeneral Manager、Zhang Changjiang氏は、数あるLinuxディストリビューターの中からTurboLinuxを選んだ理由として、中国語へのローカライズに対する技術力を挙げている。

 今後両社は、Space Linuxの開発と共に、セキュリティやリアルタイムシステム、組込み用途のアプリケーションを協力して開発するという。

 宇宙開発でLinuxが利用された事例として、1997年の、スペースシャトル上での実験システムで採用された「Debian GNU/Linux」がある。

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