米Helix Codeは、統合デスクトップ環境である「Helix GNOME desktop(以下HGD)」のベータ版をリリースした。
米Helix Codeは、GNOME ProjectのリーダーであるMiguel de Icaza氏が、GNOMEの開発とサポートをするために設立した会社。
HGDは、80以上のGNOME対応のソフトウェアを含んでおり、GNOME環境を管理するための、以下のような機能強化がなされている。
- 「Helix GNOME Installer」: CD-ROMドライブや、ローカルマシン上のハードディスク、インターネット経由でのインストールをサポートし、GNOME環境を従来よりも簡単にインストールできる
- 「Helix Update」: 最新のGNOME環境を保つための自動アップデート機能を持つ
これらの機能を含め、同社の開発したソフトウェアは「GPL(GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2)」のもとに公開されるという。
現在のベータ版でサポートされているLinuxディストリビューションは、
- Red Hat Linux 6.x
- Linux Mandrake 6.1/7.0
- SuSE 6.3
- Caldera OpenLinux 2.3
- Linux PPC 2000
となっている。2000年4月に予定されているファイナルバージョンでは、FreeBSDなどいくつかのUNIX系OSもサポートされるという。
同社では、このほかに、「Excel」、「Lotus-123」などとのファイル互換性を持つ、表計算ソフトウェアの「Gnumeric」や、メールクライアントやスケジュール管理機能を統合したグループウェアソフトウェア「Evolution」などのオフィススィートソフトウェアの開発を進めている。