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米Helix Code、統合デスクトップ環境「Helix GNOME desktop」ベータ版をリリース

2000年03月09日 00時00分更新

文● 吉川

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 米Helix Codeは、統合デスクトップ環境である「Helix GNOME desktop(以下HGD)」のベータ版をリリースした。

 米Helix Codeは、GNOME ProjectのリーダーであるMiguel de Icaza氏が、GNOMEの開発とサポートをするために設立した会社。

 HGDは、80以上のGNOME対応のソフトウェアを含んでおり、GNOME環境を管理するための、以下のような機能強化がなされている。

  • 「Helix GNOME Installer」: CD-ROMドライブや、ローカルマシン上のハードディスク、インターネット経由でのインストールをサポートし、GNOME環境を従来よりも簡単にインストールできる
  • 「Helix Update」: 最新のGNOME環境を保つための自動アップデート機能を持つ

これらの機能を含め、同社の開発したソフトウェアは「GPL(GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2)」のもとに公開されるという。

 現在のベータ版でサポートされているLinuxディストリビューションは、

  • Red Hat Linux 6.x
  • Linux Mandrake 6.1/7.0
  • SuSE 6.3
  • Caldera OpenLinux 2.3
  • Linux PPC 2000

となっている。2000年4月に予定されているファイナルバージョンでは、FreeBSDなどいくつかのUNIX系OSもサポートされるという。

 同社では、このほかに、「Excel」、「Lotus-123」などとのファイル互換性を持つ、表計算ソフトウェアの「Gnumeric」や、メールクライアントやスケジュール管理機能を統合したグループウェアソフトウェア「Evolution」などのオフィススィートソフトウェアの開発を進めている。

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