Windows 2000 Conference & Expo レポート: Windows 2000 Launch Eventのすべて
2000年02月23日 14時54分更新
現地時間2月17日午前9時、米国San Franciscoにて、Windows 2000の発売を記念したLaunch Eventが開催された。同イベントは、Bill Gates氏の講演の合間にデモンストレーションをはさみ、有名人やGeneral Moters会長が登場するなど、1時間半にわたるショウ仕立ての構成となっていた。
MicrosoftのChairman and Chief Software Architect Bill Gates氏 |
Gates氏はまず、MicrosoftのソフトウェアがMicrosoft Basic、MS-DOS、Windowと発展してきた経緯や、インターネットの台頭を語った。インターネットについては、スクリプトやASP(Active Server Pages)の存在を挙げながら、今後はインターネットがさらに洗練され、さらにサービスが拡充していくこと、そして、将来はXMLによってデータ通信が行なわれ、新しいツールやアプリケーションが登場する可能性などを示唆。Windows 2000のラインナップに関しては、
- Windows 2000 Professional
- デスクトップ用。ビジネスデスクトップにおける、Windows 98/95をリプレイスする存在
- Windows 2000 Server
- Webサーバ、ファイルサーバ、メールサーバをはじめとした、ITインフラのためのサーバ
- Windows 2000 Advanced Server
- 処理スピードが速く、信頼性が高いリッチなサイトを構築するための製品
といった形で紹介した。
Windows 2000 Advanced Serverの説明をするBill Gates氏 |
このあとは、Doug Gronchi氏を始めとしたプロダクトマネージャ達のデモンストレーションと、Gates氏のスピーチが交互に続いた。
Windows 2000 Professionalデモンストレーション
ここでは、Gronchi氏が出張に出かける、というシチュエーションが設定され、ドラマ仕立てで話が進んだ。彼は自分のオフィスで、新しいプロジェクト「CyberDoug.com」についてのプレゼンテーションを作成している。そして、PowerPointのファイルに少し変更を加え、ファイルサーバにセーブしてアプリケーションを終了した。続いて出発の準備となり、先ほどPowerPointをセーブしたサーバ上のフォルダをオフラインフォルダに設定した。次は新しいモデムのセッティングに移る。ノートPCに新しいモデムを接続すると、ハードウェアウィザードが起動してモデムインストールが進んだ……。こうして、Windows 2000のオフラインフォルダの機能と、ハードウェアウィザードについて説明をした(ハードウェアウィザードに関しては、新しいモデムを認識した際、設定についてユーザーが何も入力しなくても、プラグ&プレイですべてが終わったこともアピールした)。
出発の場面では、ドッキングステーションからノートパソコンをイジェクトすると、自動的にモバイル用に設定が変更されるところをデモ。そのままスタンバイモードにしてノートパソコンを閉じると、飛行機に乗り込む(会場には、飛行機内を模したセットが置いてあった)。座席でノートパソコンを開き、スタンバイを解除してパスワードを入力すると、即Windows 2000が使える状態になることを示した。ここで、APM(Adbanced Power Management)のデモを行なったわけだ。
飛行機内で、ワイアレス接続によりファイル転送を行なう |
機内では、米国の有名俳優Mr.Petermanが隣の座席に座り、ワイアレスによるファイル転送のデモになった。ここでは、
- 転送される側が、OKボタンを押さない限り転送が始められない点(セキュリティ)
- 3MBのファイル(これは、フロッピーディスクには入りきらない容量であることも説明)を15秒で転送
といった2点をアピールした。最後に、Groncki氏が飛行機を降りて舞台が暗くなったのだが、このときGroncki氏はノートパソコンを機内に置き忘れている。
場面が変わり、Groncki氏がオフィスに戻った場面になる。ここで行なわれたのはIntelliMirrorのデモだ。すなわち、ノートパソコンを忘れてしまったGroncki氏が、新しく支給されたマシンでネットワークにログオンすると、自分が以前保存していた環境やファイルがサーバ側からダウンロードされ、そのまま再現されるというわけだ。
Windows 2000 Professionalについて語るGates氏
ここでGates氏が登場。サーバやデスクトップ、ノートマシンなど、245モデルに及ぶWindows 2000プリインストールマシンの存在や、6万5000台に及ぶWindows 2000マシンの製造などを語った。