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━Microsoft BizTalk Server 2000を披露━

Windows 2000 Conference & Expo レポート: Michael Dell氏が基調講演

2000年02月17日 20時55分更新

文● 吉川大郎

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 現地時間2月15日~17にかけて行なわれている「Windows 2000 Conference & Expo」において、初日の2月15日、PCのダイレクト販売で有名なDellのCEO Michael Dell氏が基調講演を行なった。

 この中でも注目したいのが、WindowsによるB2B戦略の要ともいえる、XMLによるデータ交換をベースとしたEコマースサーバ「BizTalk Server 2000」が披露されたことだ。Steve Ballmer氏の講演においても感じられることだが、Windowsプラットフォームは、現在XMLへの対応を急速に推し進めているといえるだろう。

BizTalk Server 2000設定画面その1
BizTalk Server 2000設定画面その1。「Pipeline Editor」。取引先を選択
BizTalk Server 2000設定画面その2
BizTalk Server 2000設定画面その2。データを選択
BizTalk Server 2000設定画面その3
BizTalk Server 2000 データ交換先とのマッピング画面

基調講演

Michael Dell氏画像
DellのCEO Michael Dell氏

 さて、講演そのものだが、同氏はまず、インターネットがビジネスにとって主要なものになったとし、今後“E-Business”が急速な成長を迎えるであろうことを、グラフを使って示唆した。E-businessの基礎となるのは、

  • Reliable
  • Scalable
  • Manageable
  • Flexible

の4要素だとし、www.dell.com(同社のWebサイト。Webによるダイレクト販売の先駆けであり、Build to orderをはじめ、発注した製品が、現在組み立ての段階にあるのか、発送されたのか、といったオーダーステータスの確認も可能。さらに、法人向けにはカスタマイズされたサポートページが作られるなど、Webサービスの充実で知られる)の成長などを例にあげ、その重要性を説いた。

www.dell.comの推移グラフ画像
www.dell.comの推移。システムがスケールすることの重要性を説明

 続いて同社のサーバ「PowerEdge 2450」にWindows 2000を導入したデモンストレーションを行なった。これは、Pentium III(2CPU構成)のサーバをGigabitEther networkに接続して行なったもの。

PowerEdge 2450画像
ラックに収まったPowerEdge 2450。Windows NT Server 4.0と、Windows 2000 Serverとのパフォーマンス比較を行なう
シミュレート画像
10万ユーザーからのアクセスをシミュレート中

 このほか、Windows 2000へシステムを移行する企業の紹介もされた。日本でも親しみのある企業では、Merrill Lynch、LEGO、Fordなどが紹介されている。

Windows 2000採用企業一覧画像
「Migrating to Windows 2000」というタイトルとともに紹介された企業

 インターネットビジネスでもっとも成功した例として知られる同社CEOの講演だけに、その体験を元にした講演は事例紹介としても価値の高いものだった。なお、同社ではWindows 2000への移行を開始しているという。

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