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ターボリナックス ジャパンの新パートナープログラム「TurboLinks」の全貌

2000年02月01日 18時38分更新

文● 吉川

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 TurboLinksは、「基本プログラム」と「オプション・プログラム」の2つに大きく分かれる。パートナー各社は、基本プログラムのみ参加することも可能だ。なお、全プログラムとも、サービス費用などが必要な場合もあるが、認定料金などは不要となっている。プログラムは、基本プログラムとオプション・プログラムの、計7本のプログラムが用意されている。各プログラムは以下のとおり。

  • 基本プログラム
  • 認定SIパートナー(ノーマル/ゴールド)
  • リテールパートナー
  • オーソライズド・パートナー
  • テクノロジー・パートナー
  • バンドリング・パートナー
  • オフィシャル・エデュケーションセンター

基本プログラム

 すべてのパートナーに共通のプログラム。一部の例外を除き、最低限このプログラムだけは参加することになる。参加単位は「1サイト」ごと。この1サイトとは、ターボリナックス ジャパンとの窓口の単位である。つまり、A社が数箇所でTruboLinuxによる事業を展開していた場合でも、ターボリナックス(TurboLinks)との窓口部署が1箇所だった場合は、1サイトによる契約となる。サービス概要は以下のとおり。

  • Level1のダイレクトサポート3件
  • サポート情報システム「ナレッジベース」の閲覧(予定)
  • 新製品、ベータ版の提供(OS製品)
  • パートナー向け年次戦略ミーティングへの参加
  • ユーザー向けメール情報サービス「TurboList」の活用
  • ターボリナックス ジャパンのWebサイト(http://www.turbolinux.co.jp/)上で、パートナー情報を公開

なお、サービス費用として10万円が必要。これは、基本プログラムのほぼ実費として必要なものだという。たとえば、新製品やベータ版の提供がメニューに含まれているが、同社から1年間にリリースされる製品をすべて足すだけで、10万円程度の価格になってしまうということだ。

認定SIパートナー(ノーマル/ゴールド)

 TurboLinuxによるSIビジネスを展開する企業向けのパートナープログラム。この認定SIパートナーに入らなければ、TurboLinuxにおけるSI事業をしてはいけない、という意味ではないとのこと。これは、どのプログラムにも共通していえることだ。サービスメニューとしては、

  • “認定SIパートナーとして”、SIビジネスを展開可能

となっている。そのほかは、基本プログラムのメニューと同等である。  参加の条件としては、UNIXの技術者が最低1人は在籍していなければならない点が挙げられている。これは、ターボリナックス ジャパンのサポートを受ける際に、技術的にコミュニケーションをとるために必要な人員という意味である。ただ、資格などは必要なく、パートナー企業自体が推薦した人物でかまわない。また、もしもターボリナックス ジャパンが実施している「Turbo-CE」の資格保持者がいた場合は、「ゴールドパートナー」となり、Turbo-CEへのLevel2/年間3件までのサポートも適用される。

リテールパートナー

 店舗にTurboLinuxシリーズを陳列/販売する企業のためのプログラム。参加条件は、担当者の登録のみである。また、このプログラムに限っては、基本プログラムへの参加は必要がない。販売店によっては、技術サポートが不要の場合もあるからだ。

オーソライズド・パートナー

 サポート業務を行なう企業向けのもの。技術的にもハイエンドであるといえる。そのため、Turbo-CE3名以上が在籍していることと、検証が可能な環境が存在していることが参加条件となっている。

 同プログラムは、

  • ターボリナックス ジャパンより、Level3のサポートを受けることが可能(個別の見積もりによって対応)
  • “オフィシャル”サポートセンターとして、サポートビジネスを実施することが可能
  • TurboLinksパートナーやエンドユーザーから、サポート案件の斡旋を受けることが可能

となっている。なお、ターボリナックス ジャパンからのサポートが必要な場合は、別途サービス料金が発生する。

テクノロジー・パートナー

 ターボリナックス ジャパン製品に関連したソリューションビジネスを展開する企業向けのプログラム。ターボリナックス ジャパンとの技術提携や共同マーケティングなどを行なう。参加条件としては、TruboLinux関連のソリューションを有していることと、ターボリナックス ジャパンが指定する方法で各ソリューションの動作検証を実施することとなっている。メニューは以下のとおり。

  • 技術提携
  • 共同マーケティング・販促支援
  • 同社発行予定の「ソリューションガイド」掲載

バンドリング・パートナー

 パートナーが有する製品などと、ターボリナックス ジャパンの製品をバンドル/プリインストールして販売するためのプログラム。参加条件としては、該当製品の動作検証を行なうこととなっている。

 メニューは以下のとおり。

  • バンドリング用の仕切り価格提供
  • 共同マーケティングや販促
  • 同社発行予定の「ソリューションガイド」掲載

なお、バンドリング用の仕切り価格については、個別見積もりということになっている。

オフィシャル・エデュケーションセンター

 ターボリナックス ジャパン認定コースをベースにした教育ビジネスを展開する企業向けのプログラム。参加条件として、Turbo-CI(ターボリナックス ジャパン認定インストラクター)1名以上が在籍していることと、適切な教室が存在していることが挙げられている。メニューは以下のとおり。

  • ターボリナックス ジャパン認定コースの開催
  • ターボリナックス ジャパンが発売する教育ソフトウェアの販売


 以上が、TurboLinksの内容である。現在でも、さまざまな企業と提携を進めているターボリナックス ジャパンだが(関連記事参照のこと)、今後はますますこうした動きが活発化しそうだ。

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