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Webブラウザ「Mozilla」α版リリース

2000年01月28日 00時00分更新

文● 高柳政弘

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 現在のオープンソースの盛り上がりの先駆けとなったソースコードの公開以来、ながらく待ち望まれている「Mozilla」のα版がリリースされた。製品版でない現在のバージョンナンバーはMilestoneと呼ばれ、今回リリースされたのはMilestoneの13番目のリリースである「Mozilla Milestone 13(以下Mozilla M13)」。

 現在、サポートされているOSは、

  • Win32
  • MacOS 8.5
  • Linux
  • OpenVMS
  • FreeBSD

で、Linux版のバイナリのファイルサイズは、

  • i386: 5.6MB
  • PPC: 7.6MB
  • SPARC: 8MB

となっている。また、ソースコードのファイルサイズは20.9MBで、このソースコードによりすべてのプラットフォーム用のバイナリに対応する。

 Linux上では、glibc 2.1.x環境でないと動作しない。これは、glibc 2.0.xのthreadを扱う関数にバグがあるため。

 今回の「Mozilla M13」Linux版では、フォント印刷などをバグフィックスしているが、まだまだバグは多く存在するという。M14のリリース予定は2月18日、M15が3月18日となっている。

Mozillaの画面
Mozilla M13。数箇所のWebページをブラウズし、数通のメールを受/送信しただけだが、今のところフリーズする場面はない
Mozillaの画面
日本語のページも問題なく表示される
Mozillaの画面
数箇所の日本語ページ表示には問題がなかったのだが、日刊アスキー LinuxのWebページはうまく表示できなかった。Webページ左上、日刊アスキー Linuxのロゴの表示が崩れている。こうした不具合はmozzila.org に送ることができる
Mozillaの画面
「Search the Internet」を選択。eBay を検索対象にした。検索結果一覧は、Mozillaの左側ペイン「My Panels customize」に表示される
Mozillaの画面
Mozillaのメーラ。日本語表示も問題はない
Mozillaの画面
Mozillaのセットアップ画面。Mozillaを展開したディレクトリで、./mozillaを実行するだけ。拍子抜けするほど簡単だった

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