現在のオープンソースの盛り上がりの先駆けとなったソースコードの公開以来、ながらく待ち望まれている「Mozilla」のα版がリリースされた。製品版でない現在のバージョンナンバーはMilestoneと呼ばれ、今回リリースされたのはMilestoneの13番目のリリースである「Mozilla Milestone 13(以下Mozilla M13)」。
現在、サポートされているOSは、
- Win32
- MacOS 8.5
- Linux
- OpenVMS
- FreeBSD
で、Linux版のバイナリのファイルサイズは、
- i386: 5.6MB
- PPC: 7.6MB
- SPARC: 8MB
となっている。また、ソースコードのファイルサイズは20.9MBで、このソースコードによりすべてのプラットフォーム用のバイナリに対応する。
Linux上では、glibc 2.1.x環境でないと動作しない。これは、glibc 2.0.xのthreadを扱う関数にバグがあるため。
今回の「Mozilla M13」Linux版では、フォント印刷などをバグフィックスしているが、まだまだバグは多く存在するという。M14のリリース予定は2月18日、M15が3月18日となっている。
Mozilla M13。数箇所のWebページをブラウズし、数通のメールを受/送信しただけだが、今のところフリーズする場面はない |
日本語のページも問題なく表示される |
数箇所の日本語ページ表示には問題がなかったのだが、日刊アスキー LinuxのWebページはうまく表示できなかった。Webページ左上、日刊アスキー Linuxのロゴの表示が崩れている。こうした不具合はmozzila.org に送ることができる |
「Search the Internet」を選択。eBay を検索対象にした。検索結果一覧は、Mozillaの左側ペイン「My Panels customize」に表示される |
Mozillaのメーラ。日本語表示も問題はない |
Mozillaのセットアップ画面。Mozillaを展開したディレクトリで、./mozillaを実行するだけ。拍子抜けするほど簡単だった |