当サイトで1999年12月20日にお伝えした「米InpriseのJBuilder 3 Foundation Editionレポート」において、“フォントの表示がおかしい”とレポートしたが、実は、JBuilder 3 Foundation Edition(以下JBuilder 3)は、きちんと設定さえすれば日本語環境でも問題なく動作することがわかった。インプライズ(株)より、日本語環境において正しくJBuilder 3 Foundation Editionを使う方法を教えていただいたので、ここで紹介したい。なお、試用環境は前回と同じく、LASER5 Linux 6.0である。
なお、JBuilder 3日本語版は現在開発中で、2000年の早い時期に発表されるとのこと。
JBuilder Fondationを日本語ロケールで使用する場合の注意点
1.インストール前
JBuilder Fondationをインストールする前に、解凍したJBuilder Foundationのインストールイメージ内のintl_patchesディレクトリからフォントの設定ファイルをコピーする。
#cp intl_patches/Linux/fonts/font.properties.ja /usr/jdk1.2.2/jr e/lib
intl_patchesディレクトリは、JBuilderのイメージを展開したディレクトリの中にある
この設定と最後に説明しているフォントエリアスの設定を行うことで、商用フォントを使用している環境において、正しくフォントの設定が行われます。JBuilder Fondationに付属しているfont.properties.jaの設定は、LASER 5 Linux 6.0の商用パッケージ版に合わせたサンプルです。お使いのディストリビューションが異なる場合は、font.properties.jaのヘッダー部に記載されている情報を参考にして設定を変更してください。
2.インストール後
インストールが終了したら、AWTのMotifに関するパッチファイルをコピーします。
#cp intl_patches/Linux/AwtMotifPatch.jar /usr/local/jbuilder30/l ib
続いて、/usr/local/jbuilder30/bin/jbuilderをエディタで開き、International language OS supoortの設定を行います。すでに、このスクリプトファイルに設定がかかれていますので、現在の設定をコメントアウトし、Internation language OS supportに設定を変更します。
#bootclasspath=$JBUILDER_HOME/lib/lwtoolkit.jar
/usr/local/jbuilder30/bin/jbuilderの変更部分(1) 現在の設定をコメントアウト
# Boot class path for International language OS support bootclasspath=$JBUILDER_HOME/lib/lwtoolkit.jar:$JBUILDER_HOME/li b/DBCSpatch.jar:$JBUILDER_HOME/lib/AwtMotifPatch.jar
/usr/local/jbuilder30/bin/jbuilderの変更部分(2) コメントアウトされていたbootclasspach以下のコメントアウトを解除
最後にフォントエリアスの設定をします。各ユーザーごとに行う必要があります。ここでは、dynalabのフォントを使用するとして説明します。
$mkdir /home//fontalias $cp intl_patches/Linux/fonts/* /home//fontalias $ln -s fonts.alias.dynalab fonts.alias $xset +fp `pwd` $xset fp rehash
この設定方法は、intl_patches/font_readme.txtに書かれています。
これらの設定はJBuilderFoundationのインストールイメージ内のhits_and_tips.htmlのinternationalのセクションに書かれています。
注意点を守ってインストール及び初期設定を実行
上記の注意点を実行してJBuilder 3を再度インストールしたところ、何の問題もなくフォントが表示された。
前回の記事では妙な大きさのフォントになってしまったが、しっかり設定すればきちんとパスが表示される |
ライセンス表示画面も前回表示がおかしかった部分 |
きちんと設定すれば、日本語を取り扱うことも可能 |