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米TurboLinux クラスタ製品マネージャ Aaron K.Mckee氏インタビュー

TurboCluster Serverで、Linuxのスケーラビリティが変わる!

2000年01月04日 00時00分更新

文● 吉川

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 日本でもプレビューテストが開始されたTurboCluster Serverだが、1999年11月30日には、国内のTurboLinuxユーザーやパートナーを対象に「TurboCluster Serverテクニカルセミナー」が開催された。その際来日した米TurboCluster Serverの責任者、米TurboLinuxクラスタ製品マネージャAaron K.Mckee氏に、月刊ASCII Network PROがインタビューした。日本のターボリナックス ジャパン(株)のスタッフにも同席していただき、国内戦略もからめて話を聞いた。
 なお、月刊ASCII Network PROでは、1999年12月24日発売の2000年2月号で「実用期に入ったLinuxクラスタリング・システムの世界(前編)」と題し、TurboCluster Serverのアーキテクチャを紹介している。また、2000年3月号(2000年1月24日発売予定)では、レーザーファイブ(株)のクラスタリング・システム頼光(らいこう)も紹介する予定だ。

Aaron K.Mckee氏写真
米TurboLinux クラスタ製品マネージャAaron K.Mckee氏

[アスキー] クラスタリング製品を開発するきっかけを教えてください。
[Aaron K.Mckee氏] Linuxを使う分野を考えたときに、やはりサーバ分野ではないかと考えました。Linuxをデスクトップ向けに特化して開発しているところもありますが、Windows 98というかなりのマーケットェアを握っている強敵がいますので、戦いとしては非常に難しいと思います。我々としては、Linuxをサーバ分野で使う方向での開発を行なうのが良いのではないかと考えました。クラスタリングのケーパビリティがないということ自体が、Linuxの弱点でもあったわけです。クラスタリングを作ることによって、エンタープライズのプラットフォームも提供できるし、また大型のソリューションを求めているお客様にプラットフォームを提供できると考え、開発を行ないました。
[アスキー] 具体的には、どの程度の規模の企業(ユーザー)をターゲットにして開発されたのですか?
[Aaron K.Mckee氏] 長期的に見た場合は大手企業を考えているのですが、この製品(TurboCluster Server 4.0)は市場に出す最初の商品です。現実的に考えようということで、メインターゲットは中小のインターネットサービスプロバイダ、あるいは企業のイントラネット、それから新興市場、中小企業、電子商取引のサイトなどとなっています。
[アスキー] 御社の製品が持っているメリットはどのようなものなのでしょうか?
[Aaron K.Mckee氏] 我々は、Linuxプラットフォーム対応の製品のみを競合対象としているわけではありません。競合製品としては、クラスタ専用のハードウェアなども含まれます。
 我々のソリューションは大変優れていると思います。そして、競合製品も優れていると思うので、それについて悪く言うつもりはまったくありません。しかし、我々のお客様の場合、専用のハードウェアに5万ドルも費やすことができないことも多いわけです。こういったお客様に、2つのマシンを使うことだけでクラスタリングを提供できる。それと同時に高いアベイラビリティやスケーラビリティを提供できるわけです。TurboCluster Serverは、クラスタリングを専用に行なうハードウェアを新たに購入することがない、非常に優れたソリューションであると思っていますし、機能的にも競合製品と同等のものが手頃な価格で提供できていると考えています。
[アスキー] 現在のTurboCluster Serverの中で、強化しなければいけない機能はありますか?
[Aaron K.Mckee氏] より優れたマネージメントアプリケーション―Javaベースのアプリケーションを提供したいと考えています。これは、Windows上からコンソールにアクセスする非常に強力なツールです。そのほかにも、いろいろな機能を持っているのですが、お客様が使いやすい環境を考えて改善を図りたいと思います。次のバージョンで追加したい機能は、より優れたSNMP(Simple Network Management Protocol)と、大型のエンタープライズネットワークと統合できるような機能です。現在は、既存のサーバをクラスタにして、アベイラビリティを上げるといったことを行なっていますが、今後はセットアップもより簡単にできるように開発していきたいと思います。
[アスキー] それから、データベースのクラスタリング、スケーラビリティについては考えておられますか?
[Aaron K.Mckee氏] はい。Turbo Linuxは、3階層モデル――フロントエンド、ミドルウェア、バックエンド――のうち、フロントエンドは持っていますし、ミドルウェアも持っています。しかし、バックエンドに関してはまだありません。アプリケーションクラスタリングテクノロジーとしましては、現在OracleのParallel Serverがありますけれども、こうしたものも提供できるようにしたいと考えています。多分、2000年の第2四半期になると思いますが、非常に強力なフェイルオーバーの製品を提供していきたいと考えております。こうして、我々のクラスタリングの製品がより完全なものになり、それが登場すればフロンドエンド、ミドルウェア、それからバックエンドすべてがそろうわけです。
[ターボリナックス ジャパン] 開発スピードが速いことは大変ありがたいことではあるのですが、正直申しまして、日本の体制がついていけません。かといって、製品は出てしまいますので、パートナーさんも含めて、今後いかに効率的な体制を作れるのか、というところを考えていかなければならないと思っています。2000年1月にパートナーミーティングを開きまして、そこでも発表します。ぜひともご期待していただければと思います。

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