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Linux Conference '99で、XFree86の過去から将来までを総括した特別講演「XFree86 Past - Present - Future」レポート

1999年12月23日 08時01分更新

文● 沖中 弘史

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 日本Linux協会(以下JLA)は17日、Linuxユーザーを対象としたイベント“Linux Conference '99(以下LC99)”を横浜・みなとみらい地区のパシフィコ横浜で開催した。開催期間は、17日から18日までの2日間。

 LC99の初日となる17日、XFree86 ProjectのVice Presidentであり、独SuSEのVice President of Strategic Developmentでもある、Dirk Hohndel氏が招かれ、「XFree86 Past - Present - Future」と題された特別講演が行なわれた。
 最近はGNOMEやKDEといったデスクトップ環境についての派手な話題が多かったためか、会場はやや空席が目立った。
 XFree86はUNIX上のGUIであるX Window SystemのPC UNIX用の実装の1つで、GNOMEやKDEはこの上に構築されている。いわばGNOMEやKDEの土台となるソフトウェアなのだが、そのXFree86の過去から将来の予定までを総括するまとまった話が聞けた。

XFree86年表

1980年代初期 Stanford大学で分散型OS VとWindow System VGTSが開発される
1982年 分散型でネットワーク上で使うことができるWindow System Wが開発される
1984年 X Window Systemの最初のバージョンがリリース
1986年 X11のリリース
1992年 X11R5の実装の一部としてX386リリース
1992年7月 X386 1.2Eリリース
1992年9月 X386 1.2EをXFree86に改名
1993年10月 XFree86 Version 2リリース
1994年4月 XFree86 Version 3リリース
1994年9月 XFree86 Version 3.1リリース
1996年10月 XFree86 Version 3.2リリース
1997年4月 XFree86 Version 4の開発が始められる
1997年7月 XFree86 Version 3.3リリース
1999年7月 XFree86 Version 3.9.15リリース
1999年8月 XFree86 Version 3.9.16リリース
1999年8月 XFree86 Version 3.3.5リリース
1999年末 XFree86 Version 3.9.17リリース?
1999年末 XFree86 Version 3.3.6リリース?
2000年初頭 もう1つSnapshotの可能性?
2000年第1四半期 XFree86 Version 4.0リリース?

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