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米Adobe Systems、「Acrobat Distiller Server」の発表と 「FrameMaker for Linux」ベータ版の無料ダウンロード開始

1999年12月19日 00時00分更新

文● 沖中 弘史

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 「Acrobat Reader」のLinux版(日本語PDFを表示可能)を無償配布している米Adobe Systemsから、「Acrobat Distiller Server」を開発中であることと、「FrameMaker for Linux」ベータ版がダウンロード可能な事が発表された。

 Acrobat Distiller Serverは、大量のPostScriptファイルをPDFファイルに自動変換するためのサーバ用ソフトウェア。
 現在開発中ではあるが、最初のターゲットプラットフォームはLinuxで、その後Solaris、Windows NTがサポートされる模様。出荷開始は2000年第1四半期を予定している。

 FrameMakerは、米Adobe Systemsの看板製品の1つで、PDF、PS、HTMLなどを扱えるDTPソフトウェア。FrameMaker for Linuxベータ版では日本語はサポートされていない。

 日刊アスキー編集部でFrameMaker for Linuxを試用するべくダウンロードしたのだが、起動することができなかった。実験環境は「Vine Linux 1.1」。
 Web に掲載されている動作環境には適合している筈なのだが、米Adobe SystemsのWeb Siteで登録したあとで送られて来るメールでは、glibc 2.0.7とは非互換で「Red Hat Linux 5.2」や「Debian 2.1」では起動できないと書かれているなど、同社の記述はバラバラになっている。実際はメールの方が正しいようで、Red Hat Linux 5.2が元になっているVine Linux 1.1で動作しなかったのもglibcのバージョンが古いためだと考えられる。これは、上記メールに非互換の際の典型的エラーメッセージとしてあげられている、

./maker: error in loading shared libraries
: undefined symbol: __register_frame_info

というエラーが出たため。

「FrameMaker for Linux」動作環境

  • Pentium以上のプロセッサ
  • メモリ32MB以上(80~150MB以上を推奨)
  • HDD空き容量100MB以上
  • glibc 2.0.7以降(glibc 2.1以降を推奨(※1))
  • portmap/rpcbind(RFC 1833)サービスがインストールされていること
  • XFree86 version 3.3 以降
※1 メールでは必須になっており、メールの方が正しいと思われる

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