(株)ビレッジセンターは6日、同社が現在開発中であるLinux対応の電子メール機能付きエディタ、「XZ for Linux(仮称)」の正式版の発売時期および価格を明らかにした。発売予定は2000年3月または4月。予定価格は9800円。
XZ for Linux Version0.52 |
XZ for Linuxは、同社がWindows用に開発した電子メール機能付きエディタ「WZ EDITOR 4.0 with WZ MAIL」をLinuxに対応させたもの。
XZ for Linuxは、エディタ「XZ EDITOR」や電子メールソフト「XZ MAIL」のほか、メモツール「XZ MEMO」、ファイル管理ツール「XZ FILER」、検索ツール「XZ GREP」で構成される統合ソフト。XZ for Linuxではマクロ機能を現段階で備えていないが、今後、サポートしていく予定だとしている。
XZ EDITORは、通常のテキスト編集に加え、禁則処理、字下げ、桁揃えなどの機能を備える。プログラミング面では、C言語のソースプログラムファイルの編集や、文字コード等のバイナリファイルの編集もできる。さらに、アウトラインを表示する機能や、キーワードの色分け表示機能により、長文のファイルおよびプログラムファイルの編集を支援するという。
XZ MAILは、受信メールの自動振り分けや、複数のメールアカウントを管理できる電子メールソフト。XZ EDITORからメール文書の作成も可能。同社では、telnetを利用したNIFTY-Serveの自動巡回機能およびログブラウザーの機能も追加する予定だとしている。
カーネルは2.0以降に対応。同社では、「TurboLinux 日本語版 4.0」と「Slackware Linux 3.5」のディストリビューションで動作を確認している。
なお、開発中のXZ for Linuxのα版は、同社のウェブサイトからダウンロードして試用することができる。最新バージョンは0.52。使用期限は2000年2月まで。