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ディレクトリサービスの導入で低TCOネットワークシステムの構築を実現

日本コムシス

1999年11月21日 00時00分更新

文● 宮下知起

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 現在は佐藤氏を中心にNetWareのバージョンを5.0に上げる検証作業を行なっている。「NDSはDSのバージョンを上げるだけで、そのまま移行できることがわかっています。ただ、バックアップツールのARCServe ITが5.0に対応しきれていないことが検証でわかってきました。今後の対応策を検討しているところです」(佐藤氏)。

 また、情報システム部門が今後控える大事業に、30年間基幹を載せて稼動してきたNECのACOSのPCへの全面移行がある。今年12月にはACOSを停止、来年4月には完全に撤去するという。そしてさらに大きな行事として、同社は2001年7月に品川から大崎への本社部門の移転を控えている。もちろん情報システム部門も移動するが、現在のネットワークを止めないでそのまま移設する方針だ。「これだけ大きなものを止めないで移設を経験した企業はないでしょう。これはかなりノウハウになる非常に面白い経験だと思います」と三井氏は語る。

 日本コムシスの低TCOネットワークの実現は、NDSのディレクトリサービスによるところが大きい。だがこれはNDSに頼った成果ではなく、情報システムと人との関係を常に考え、自ら検証しノウハウを蓄積する姿勢がもたらした成果だといえるだろう。

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