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全国8拠点でリモートアクセスサーバを一括導入 ノーツDBを社外常駐先から活用

MKCスタット

1999年11月08日 00時00分更新

文● アスキーNT/イビサ

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 実際の運用だが、昨年(1998年)の10月の中旬には、Perle833とモデム/TA、利用に関する簡単なドキュメントを全国8カ所の各拠点に発送し、11月には稼働が開始できたという。リモートアクセスサービスを利用したいユーザーは利用申請書を書き、OKがでれば、PHSなどが貸与され、リモートアクセスサービスの利用が可能になる。「アクセスする拠点と使いたいノーツDBなどを指定します。あとは自宅や社外常駐先など利用したい場所を記載して、技術本部に提出すれば利用できるようになります」(水谷氏)。

 運用ルールは、まず基本的に通話料金を自己負担制にしている点がポイントとして挙げられるだろう。以前、拠点ごとに任せていたときには、フリーダイヤル(0120~)で行なっていたが、これを会社単位でユーザーを抱えると、通信費が莫大になってしまう。このためコールバックは使わず、「当初は反対もあったのですが、私用で使うことを抑制する意味からも、通話料金は自己負担のほうがよいということになりました。リモートアクセスサービスをプロバイダ代わりに使うのもよくないですし。業務での利用はPHSを利用するか、会社から電話回線をひいてもらうなりして、部署単位で対応してもらっています」(音喜多氏)といった運用方針をとっている。

 また、リモートアクセスサービスでもっとも重要なセキュリティに関してだが、放置されるユーザーを発生させないように、1カ月間利用がないとユーザー登録が自動的に抹消される。また、パスワードはユーザーからの変更は認めず、1月ごとに強制的に変更するようにしている。

モデムはU.S. Robotics(現3COM)のSportster、TAはNECのAtermIT65を採用している。スロットに入っているわけでないので見栄えはよくないが、故障したときにすぐに交換がきく外付けのほうがよいということだ

 さて、ユーザーからの感想だが、ノーツのリモート接続を利用していたユーザーからは「インターネットメールを利用できるようになり便利になった」という声がやはり多い。接続方法も通常のISPに接続する方法と同様で、新規のユーザーでも利用は簡単だったようだ。現在ではリモートアクセスサービスの総利用人数も、登録者の約500人中、ほぼ200人近くが利用しており、総利用時間も開始当初の11月の600分/月から、1月にはほぼ10倍の5900分/月という規模まで拡大している。社内のサービスとしてすっかり定着したようだ。

 逆に先述した通話料金の自己負担制に関しては、やはり不満もあるが、これは先述の理由から仕方ないとのことだ。

 また、RASサーバ管理者という立場からパール・システムズへは、主流になりつつあるWebブラウザベースの管理ソフトに移行してもらいたいという点、あとユーザーのリストをインポート・エクスポートできるようにしてほしいという点を改善要求として出している。

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