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新ディストリビューション「Kondara MNU/Linux 1.0」がパッケージで発売

1999年10月30日 00時00分更新

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Kondara MNU/Linux 1.0のパッケージ写真
 デジタルファクトリジャパン(株)は、Kondara Projectが開発しているLinuxディストリビューション「Kondara MNU/Linux」の開発、販売、サポートを共同で行なっていくことで合意した。その第1弾として、「Kondara MNU/Linux 1.0」のパッケージ版を12月1日から発売する。価格は6800円。対応アーキテクチャはPC/AT互換機とAlpha PCで、PowerPC版の開発も計画している。

 Kondara MNU/Linuxは、「Red Hat Linux」の開発版である「Raw Hide」をベースに、日本語環境向けパッケージを開発・収集するプロジェクト「JRPM」と、「Vine Linux」の開発版である「VineSeed」などの成果物を取り込み、さらにKondara Projectのによるパッケージを追加したディストリビューションだ。Kondara MNU/Linuxは、安定しているかぎり、できるだけ最新版のソフトウェアを採用している。



ノリのいいKondara Project

 Kondara MNU/Linuxは、独特のノリで開発されているディストリビューションだ。そもそも「Kondara MNU/Linux」という名前からしてジョークで、「Kondara」というのは「巨人の星」のオープニングテーマで、星飛馬が引いている「コンダラ」(本当はローラー)から取った名前なのだ。また、GNU/Linuxをモジった「MNU/Linux」の「MNU」(ムニュー)は、当初はペンギンを触ったときの感じを表していたのだが、あとになって「Mount is Not Umount」の頭文字だという説明がもっともらしく付け足されたという。Kondaraのwebサイトには、このようなジョークがたくさん散りばめられている。

 報酬が動機ではないコミュニティの開発者にとっては、このような「ふざけ」た雰囲気で、きちんとした成果物を出しているということが、Kondaraへの吸引力になっている面もあるようだ。

 企業が利用するとなると、完全にコミュニティベースによるディストリビューションでは採用が難しい。そこでKondara Projectでは、デジタルファクトリジャパンが販売・サポートを行なうことによってクリアする意向だ。

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