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Linuxサーバとインターネットを語った、米Intel上級副社長Sean Maloney氏の講演

1999年09月30日 00時00分更新

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Sean Maloney氏
 東京ファッションタウンで29日から開催されている「LinuxWorld Expo/Tokyo'99」では、「Linux and Intel: Power for the Net」をテーマに、米Intel上級副社長Sean Maloney氏の講演が行なわれた。Maloney氏は、実機によるデモをまじえながら、Linuxサーバの強力さを示して見せた。

 まずMaloney氏は、インターネットの普及によって要求される要素をあげ、それに対するソリューションをデモしてみせた。内容は以下のとおり:



  •  その要素のひとつとして、「情報の量が飛躍的に増えていくことで、“何が重要か”を見極める必要があり、単純な検索ではなく高度な情報処理が必要になることだ」とMaloney氏は語り、その情報処理の例としてGoogle社のサーチエンジンが挙げられた。同社はLinuxを使っているという。
  •  高信頼性を示す例として、「TurboLinux Cluster Server」をOSに使用し、Pentium III/500MHz x 2を搭載したクラスタシステムのデモが行なわれた。ベンチマークの実行中に1台のマシンのケーブルを抜いてしまっても、わずか数秒でパフォーマンスは落ちるものの正常に使用可能になり、ケーブルをさしなおすと、自動的にノードが再構成され、またフルパフォーマンスに戻った。
  •  Pentium III Xeon 500MHzを8プロセッサ搭載したLinuxマシンで、データベースを検索するデモでは、一瞬で検索結果が表示されていた。
  •  Merced上でのLinuxのデモも行なわれた。ただし、実機が披露されたわけではなく、会場から米国ワシントンにあるサーバに接続して、「このApacheはMerced搭載のLinuxマシンで動作している」というだけだった。なお、2000年の第1四半期に、Merced対応Linuxのソースコードが公開されるという。

 最後にMaloney氏は、「われわれはLinux製品をどんどん改善していきたいと思います」と語って講演を終えた。

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