LinuxWorld Expo/Tokyo '99初日の9月29日、「Red Hat Linux日本語版最新版の御紹介」というテーマのワークショップが行なわれた。ワークショップでは実際にβ版をインストールしながら、さまざまな説明が行なわれた。
まず、Red Hat Linuxの日本語版は、レッドハットによると正確には日本語対応版になるという。この意味は、日本語以外の数種類の言語に対応した国際化版である、ということだ。日本語版の開発についてはすべて米国でおこなっているという。そして、日本語版の固有の機能として「JRPM」パッケージを利用していることがあげられた。日本語入力方法についてはCannaを標準としコマーシャルパッケージは検討中だとしている。
発売時期は今年の秋で、価格、商品構成、バージョンナンバーに関しては正式発表まで待ってほしい、とのこと。バージョンナンバーは6.xとなる予定であるとした。
商品構成のうちアナウンスされたのは、インストールCD、ソースCD、その他が入ったコマーシャルCDの3枚組である、ということ。
また、インストーラに関しては、X Window Systemを使い、国際化によりインターフェイスが統一されたものとなっている。さらに、ハードウェアの設定、PPPの設定も簡単になったという。
なお、最新版で採用される予定の各ソフトウェアのバージョンに関しては、次のようにアナウンスされた。
- Kernel: 2.2.12-12
- Glibc: 2.1.2.11
- XFree86: 3.3.5-1.6.0(最終的にバージョンは上がる予定)
- GNOME: 1.0.10 pre-2(最終的にバージョンは上がる予定)
- GTK: 1.2.5
- Netscape Communicator: 4.61-10(ただし、日本語化難航中)
なお、Red Hat Linux最新β版のデモはレッドハットのブースでも見ることができる。