このページの本文へ

オープンな技術でEDIを構築。生産リードタイムを大幅短縮へ

クボタシステム開発

1999年09月29日 00時00分更新

文● アスキーNT/宮下

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 クボタの機械事業本部ではトラクタ、コンバインなどの農業機械を生産している。生産拠点は全国に拡がっており、関東は宇都宮、筑波、竜ケ崎、関西は枚方、堺、臨海といった全国7ヶ所8拠点に生産工場をもっている。これらの工場は北海道、沖縄を除く全国440ヶ所の協力工場から部品を仕入れ、生産を行なう体制をとっている。「K-planet」はクボタが協力会社から部品を調達するためのシステムで、協力工場へ部品発注してから納入、生産、完成にいたるまでの生産リードタイムを短縮するのが目的だ。もともとクボタは部品調達のビジネスプロセスをVANと郵便で行なっていたが、このシステムの導入で部品発注から部品納入、組み立てまでに約15日間かかっていた生産リードタイムを6日間も短縮した。それだけでなく、在庫部品の削減にも成功している。

 システムの中枢となるサーバ群はクボタシステム開発本社内の共同利用データセンターに設置されている。データセンターは記録テープを地下金庫で保存し、社員でも室外から操作を行なうといった厳密な管理のもとで運営されている。

 クボタから協力工場への部品発注の情報はデータセンターのサーバに蓄積される。協力工場はデータセンターにダイヤルアップ接続してWebブラウザでアクセス、取得した発注情報をもとにクボタに部品を納入するしくみだ。すなわちクボタとその協力工場は、ASPであるクボタシステム開発のデータセンターが提供するソリューションサービスを受け、EDIを実現しているというわけだ。

 協力工場が利用するダイヤルアップ網は日本テレコムの協力を得て、日本全国のどこからアクセスしても1分10円という課金体系を実現している。

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ