Gazooにおいて顧客データや商品データなどを格納するのに現在利用しているのは、SQL Server 7.0である。7.0では、6.5に比べてパフォーマンスが向上したのはもちろん、ログファイルやメモリ、ディスクなどの管理を管理者がせずとも、ある程度自動的に運用を続けられるのがメリットである。
「ログの管理だとか、ハードディスクの容量とかメモリの管理だとか、そういうものを、一切やりたくないということで、7.0にすぐに移行しました。現場では、ユーザーインターフェイスの部分や仕組みに重点を置きたい。」と語るのは、Gazooの技術面を統括する藤原氏である。
「Gazooは、限りなく内製化しています。その理由は、自分達で作れて、直せるからどんどん改善が進み、マーケットに追従できるメリットです。そのため、エンジニアやサーバの管理者の育成期間が短くないといけないのですが、このシステムならちょっと知識があれば3カ月くらいあれば、自分でサーバをいじり始められる。たくさんエンジニアができれば、どんどんコンテンツを増やしていけるわけです。エンジニア、企画者、導入指導、メインテナンスまでを兼務する『多能工』」と友山氏は語る。
単にプログラムが書けるだけの技術者が開発するのではなく、企画の内容やユーザーにとっての使いやすさを考えた開発に主眼が置かれているという。