米Sun Microsystemsは、8月31日(米国時間)オフィススィート製品「Star Office」の無償配布を開始した。「Star Office」は同日Sun Microsystemsが買収した独Star Divisionの製品。「StarOffice」のユーザーはSun Microsystemsによると世界中で4百万人以上いるという。
含まれるアプリケーションは以下のとおり。
- 「StarOffice Writer」: ワードプロセッサ
- 「StarOffice Calc」: 表計算ソフト
- 「StarOffice Impress」: プレゼンテーションソフト
- 「StarOffice Draw」 and 「StarOffice Image」: グラフィックソフト
- 「StarOffice Schedule」: スケジューリングソフト
- 「StarOffice Mail」: 電子メールソフト
- 「StarOffice Base」: データベース
- 「StarOffice Discussion」: インターネットニュースリーダ
動作環境は、Linux、OS/2、Solaris(SPARC/Intel)、Windows 95/98/NTで、「Microsoft Office」のファイルを読み書きする事が可能になっている。
また、「StarOffice」はSun Community Source Licenseにもとづき、無償でソースコードも公開される。
今回「StarOffice」を無償公開する事になった経緯については、「Sunは、NFS、Java、Jiniのようにネットワークコンピューティングに対して、オープンな技術を提供し続けている。今回の発表は、このような活動の一貫である。オープンな標準化されたクロスプラットフォームのファイルフォーマットは、ネットワークコンピューティングにおいて極めて重要であり、産業全体を活性化させる事はもちろん、Sunに対しても、ハードウェア、ソフトウェア両面から利益をもたらすだろう」とアナウンスされた。
「StarOffice」の次のバージョンはJava2プラットフォームを完全にサポートし、最終的には、Webブラウザ上で動作させるとしている。なお、Star Officeの日本語サポートに関しては来年になる予定。