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AMD、64bitプロセッサーエミュレーターを“LinuxWorld”で披露

2001年02月03日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米AMD社は31日(現地時間)ニューヨークとパリで開催中の“LinuxWorld Conference & Expo”において、同社の64bit次世代プロセッサー“Hammerファミリー”用ソフトウェア開発のためのエミュレーションシステム“VirtuHammer”(コードネーム)を披露した。

AMDロゴ

このVirtuHammerは、1月16日にAMDがスウェーデンのVirtutech社と発表したもので、Athlonプロセッサーを搭載し、Windows 2000またはLinux(Debian GNU/Linux、Mandrake Linux、RedHat Linux、SuSE Linux)が稼働するパソコンを、仮想的にx86-64プロセッサーが動いているコンピューターとして動作させるもの。AMDが2000年10月6日に発表した、x86-64命令実行エミュレーションソフトウェア『SimNow!』の100倍の速度で動作するという。

AMDは2002年上半期リリース予定のHammerファミリーに、従来の32bitのx86プロセッサーアーキテクチャーを拡張し、64bitのアドレス空間とデータ空間を持つ64bitモードを追加した、x86-64アーキテクチャーを採用する。Hammerファミリーのプロセッサーでは、従来の32bitのx86プロセッサー向けに書かれたプログラムも動作するが、64bitプロセッサーのパフォーマンスを発揮させるため、AMDはx86-64アーキテクチャー向けのLinuxの移植やソフトウェアの開発をウェブサイト“x86-64 Linux”などを通じてサポートしてきた。AMDは2000年8月にサンノゼで開催された“LinuxWorld”で、x86-64アーキテクチャーのスペックを初公開するなど、64bitプロセッサーに関して、Linuxコミュニティーを重視している。

今回のLinuxWorldでデモンストレーションを行なったVirtuHammerは、1.1GHz動作のAthlonプロセッサーを搭載し、SuSE 7.0 Linuxが稼働するというシステム。インテルの64bitプロセッサー『Itanium』は、正式出荷が遅れているもののすでに多数のサンプルを出荷しているが、Hammerプロセッサーファミリーのサンプル出荷には時間がかかりそうで、AMDはVirtuHammerと、それを使ったソフトウェアの開発に期待をかけている。

64bit版Linuxに関しては、すでにコンパックコンピュータが支援して、Alphaプロセッサー向けのものが登場し、Itanium向けも開発が進んでいる。64bit Linuxのデベロッパーによると、Itanium対応は、Alpha向けで培ったノウハウにより比較的短時間で行なえた面があるという。

リリースによると、VirtuHammerはすでにドイツのSuSE社においてアプリケーション開発に利用されているという。Alpha、Itaniumに比べて後発となるHammerプロセッサーだが、VirtuHammerシステムを活用して先発との差を縮め、プロセッサーの正式発表に64bit Linuxの発表を間にあわせたい考えだ。



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