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新しいPCサーバがテストされていたぞ

1999年08月09日 16時35分更新

文● ぷらっとホーム(株)

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 「ショップ情報」では、PC-UNIXについては実績があり、法人営業(公官庁/学校含む)から、個人向けのPCパーツ、ソフトウェア販売まで幅広く事業展開する「ぷらっとホーム(秋葉原店舗 101-0021 千代田区外神田1-11-4 ミツワビル3階/4階/5階)」にご協力いただき、Linux関連製品のおすすめ情報などを紹介します。お店の位置は、同社のWebページを見てください。

 「今週のひとりごと」の加賀のページを読んでいただければ分かるが、実は日刊アスキー Linuxの部内サーバでは、ぷらっとホームから購入した製品が元気に稼動している。今週はハードウェアを扱っている3階にお邪魔し、面白い製品や便利な製品を紹介してもらった。

手軽にRAID構成したいのならコレ!

RAIDユニットの写真
IDE RAIDユニット IntelliMirror IM-7500 7万4800円 当編集部でも導入したRAIDユニット

 まずは、注目度激高のRAIDユニットを紹介しよう。この製品、冒頭でもいったとおり編集部でも稼動しており、日刊アスキー技術担当加賀も大満足の製品だ。サーバの5インチベイ2台分に装着するこのユニットは、IDEのハードディスク2台を収納し、ミラーリングを行なう。7万円台で購入でき、使うハードディスクもIDEなので、安価にRAID1構成をとることが可能なのだ。ユニット内にコントローラが装備されているので、システム側からは単に1つのIDEハードディスクとして認識されるので、OSに依存しない。ホットスワップやホットリビルドもハードウェアでできてしまう。データのミラーリングも、ハードディスクを装着してカギをかければ開始されるというお手軽さ。また、インジケータランプの動きが実はイカスのだ。ちなみに、加賀のページにもあるとおり、編集部では16GB2万円強という激安ドライブを2台ゲットし、10万円台前半でRAID構成化を完了した

RAIDユニット奥写真
ハードディスクを抜き、奥を覗いてみたところ。コントローラと電源も込みのIDEコネクタがある

 背面をみると、冷却ファンも取り付けられており、ドライブの熱にも配慮されている。また、コントローラの写真やドライブを取り外した写真を見ていただければ分かるとおり、収納する2台のハードディスクの隙間は、ハードディスク1台分くらいは空いているので、少なくとも密着して相乗効果的に発熱量が上がる、といった心配はなさそうだ。ぷらっとホームさんに聞いたところ、きちんと熱対策さえしておけば、それほど心配はないのでは? とのこと。たとえば編集部では、7200rpmのドライブはやはり怖いので5200rpmのドライブにした(もちろん、価格的な理由もあったが)のだが、7200rpmのドライブでも、まぁ、それこそSeagate製「Cheetah」のIDE版でも出ない限りは大丈夫ではないかとのこと。

RAID背面
背面のファン。電源コネクタとIDEコネクタも確認できる

 ただ、編集部のあるビルは空調が不完全で、サーバ付近の気温が場合によっては25度以上に上がる、といった話をしたら、さすがにぷらっとホームさんの顔は曇ったのだが。

当然のことながら、環境の相違などがあるので、ぷらっとホーム/日刊アスキー編集部は、この記事をもとにしたいかなる損害も補償しない

 さて、加賀に確かめたところ、このRAIDユニットのレポートを引き続き執筆するとのことなので、乞うご期待だ。ぷらっとホームさんとの冗談話では、このユニットを2基(つまりハードディスクは合計4台)取り付け、OSのミラーとデータのミラーをやったら面白かろうというのだが……。

マウス/キーボードは抜いておきたいね!

キーボードエミュレータ写真
キーボードエミュレートBox CE-121F 9800円 ご覧の筐体はデモ用のスケルトンケース。3.5インチのフロッピードライブ用ベイに入るようになっているので、前面にコネクタを露出させることができるので、抜き差しも便利というワケ

 さてお次はサーバ管理者には朗報の、ぷらっとホームオリジナル製品「キーボードエミュレートBox CE-121F」だ。この製品、キーボードとマウスを、マシン稼動中に抜き差ししても大丈夫というもの。普段のサーバ稼動時はキーボードもマウスも必要ない。接続していれば、誰に触られるか分からないし、だいいち邪魔だ。そんな方におすすめの製品なのだ。たとえばデモマシンなどにも応用が利くだろう。本来は、ラックマウントマシンに使用するのが有効な方法のはずだ。買っていくお客さんはやはりサーバ管理者が多いということだ。前バージョンでは基盤のみの出荷だったが、今回は外置きもできるように、ケースをつけたとのこと。

とにかく安いシリーズPartII

 サーバ向けの製品といえばもうひとつ。1980円のVGAビデオカードが山積みに。サーバなど、ビデオ周りは何でもいい、という場合に最適。実は、大手企業からサーバ用途にと大量のオーダーが入ったとか。

カード写真SIS6215 PCI 2MB 1980円 限定品なので、いつまで残っているか分からない

PCI“パス”に接続せよ!

 そして、安いといえば、2480円の「PCI“パス” PNPサウンドカード」。どうやら誤植でPCI“バス”が“パス”になったらしい……。TurboLinux 日本語版 4.0などでCSSが使えるようになったわけだが、このカードで十分いけます。

サウンドカード写真台湾製のカードで、メーカー名などはイマイチ不明。でもこれだけ安くてPCIならばバッチリでしょう! ISAのサウンドカードやネットワークカードほど厄介なものはないし……

パス写真これが目印。“パス”の部分

テスト中の新サーバ発見!!

サーバCPU写真
現在テスト中のPentium III-550MHz×2

 さて最後は、3階の一角で新しいサーバがテスト中だったのでお伝えしよう。マザーボードにRIO WORKSのPDB-Sを使ったモデルで、このマザーボード、デュアルPentium IIIのほか、オンボードのSCSIコントローラにAdaptecの2940U2Wを搭載している。現在ぷらっとホームでは、CPUにPentium III-550MHz×2、128MBのメインメモリでテスト中とのことだが、「TurboLinuxが4.0になって楽になりましたね」とのこと。たとえば、TurboLinux 日本語版 4.0では、インストールの最終段階でインストールするカーネルを選択するのだが、その選択肢には、SMP構成のカーネルも含まれている。わざわざカーネルを再構築する必要はないわけ。このサーバにインストールするときもすんなり行なったというわけだ。

2940U2W写真
オンボードの2940U2W。RIO WORKSのマザーボードは、SCSIモデルが緑、IDEモデルが金色と、色分けされているそうだ

 また、SCSIに関しても同様で、インストーラが2940U2Wをサクッと自動認識してくれるとのこと。SCSIといえばもうひとつ。このテストマシンにはPlexter製の、なんとWideSCSI接続の40倍速CD-ROMドライブが接続されているのだが、これが快適とのことだ。そもそも2940U2Wを搭載している関係上、当然ハードディスクはWideSCSI接続のものを使うわけだが、CD-ROMもWideSCSIのものであれば、ケーブルを1本で済ませることができ、ケース内もすっきりというワケだ(もちろん、それだけがWideSCSIの利点でないことは皆様ご存知のとおり)。通常、CD-ROMドライブといえばSCSIもしくはIDEが定番で、WideSCSI接続の品など聞かないだろう。実はこのCD-ROMドライブ、ぷらっとホームさんの提案でWideSCSI対応が行なわれたようだ。

 さて、このサーバはケースもなかなか無骨で、250wのリダンダント電源を搭載しているほか、ファンも後面に2つ、前面に1つ配置しているツワモノなのである。

背面写真
後面。リダンダント電源が上部に、その下に2つのファンが見える

全面写真
前面のファン

 「このサーバの名前は? 価格は? 」と聞いたところ、サーバの名前はまだ未定とのこと「募集中なんですよね」ということだ。また、価格も現在検討中だという。

 今まではショップ中心でお届けしていたぷらっとホーム情報だが、実は同社は法人営業(官公庁/学校含む)もショップと同じくらい有名だ。今後は法人系の導入事例なども紹介していくので、お楽しみに!

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