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五橋研究所がOS事業部を分離し、新会社「レーザーファイブ株式会社」を設立

1999年08月06日 00時00分更新

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 日本語redhat Linuxのディストリビュータである(株)五橋研究所は、新会社「レーザーファイブ株式会社」を設立することを発表した。これは、これまで五橋研究所内に存在し、日本語redhat Linuxの開発を行なっていたOS事業部の全営業権を、「レーザーファイブ株式会社」に譲渡し、別途営業を進めていくというもの。

 五橋研究所は、Linux専門月刊誌「Linux Japan」などを扱う「LASER5 出版局」、ゲーム関連を中心とした輸入ソフトの販売を行なう「CD-ROM Shop レーザー5」、「歯科事業部」といった部門を所有しており、OS事業部以外のこれら事業部は、これまでどおり五橋研究所が継続して営業を続けることになる。

 新会社を設立した理由としては、一企業内に出版物を扱うメディアの部門と、OS製品を扱うプロダクトの部門が共存していることは、メディアの独立性を考慮した際好ましくないこと、また、OS事業部に関しては、今後飛躍的な成長の可能性が見込めることの2点をあげている。

 レーザーファイブは設立当初は、五橋研究所の100%子会社としてスタートするが、その後速やかに増資を図り、Linuxに特化した営業を展開していくとしている。

 新会社の代表取締役社長には窪田敏之氏、取締役には乾信治氏、窪田昭弘氏が就任する。五橋研究所の代表取締役社長は、これまでどおり窪田敏之氏が務める。

 窪田敏之氏は今回の設立について、「OS事業部を切り分けたことで、レーザーファイブはLinuxの活動のみをアピールすることができるようになった。米Red Hatとの関係は、これまでどおり友好関係を保ち、Red Hat Linuxのプロダクトおよびサポート業務を提供していく。ただ、あくまでもレーザーファイブは、オープンソースビジネスのさまざまな可能性を追求していくことになる」とコメントしている。

 営業開始は8月下旬の予定。レーザーファイブの住所は、これまでどおりOS事業部として営業を続けてきた東京都千代田区外神田5-6-12コーワビル3 2F(TEL:03-5818-6626、FAX:03-5818-6627)のままとなる。

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