Linuxカーネルの開発者用の公開メーリングリスト「The linux-kernel mailing list」の中で、Linus Torvalds氏は、「カーネル 2.4の仕様は2週間以内に決定したい」という意向を明らかにした。
今回のメールの内容によれば、今後約2週間以内にカーネル 2.4に取り込む機能を絞り込むという。そのため、開発者たちに2.4で取り込みたい機能を、できるだけ早く彼の元に送るよう指示をしている。その後、取り込むことが決定された機能についてはテストが行なわれ、今秋のリリースが予定されているカーネル 2.4に正式に取り込まれることになる。
Linuxのカーネルは、Linus氏が中心となって開発しているが、ただ1人で行なっているのではなく、世界中にいるボランティアの開発者とともにバグの修正や新しい機能を追加などが進められている。基本的には、彼の元にすべてのパッチが集められる仕組みとなっている。こうして集められた膨大な数のパッチの中から、テストを繰り返し、安定したものだけをカーネルに取り込み、Linus氏自身がリリースする仕組みとなっている。
なお、5日現在のカーネル最新バージョンは、開発系が2.3.12(リリースは7月29日)、安定系が2.2.10(リリースは7月19日)となっている。
