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Linuxセミナーってどんなもの?―くみぽんのセミナー潜入記‐その1

1999年08月03日 22時27分更新

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 雑誌やWebでよく見かける「Linuxセミナー」。ヒューレット・パッカードやオラクルをはじめ、大手企業もLinux関連のセミナーにそろって参入している。また、リクルートの「仕事の教室」といった資格、稽古関連の情報誌を広げてみると、意外とLinuxセミナーの募集が多く行なわれていることに驚かされる。CAD/CAMセミナーやWebプログラミングなどに続いて、Linux関連セミナーの項目が並んでいるのだ。

 その内容は、「Linux入門 インストール・基本操作」といった入門編から、「ビジネスにすぐ役立つLinuxセミナー」、「Linuxでインターネットサーバを構築しよう」などという実践編まで幅広い。大方がLinuxの長所を生かしてのサーバ構築やネットワーク構築がほとんどだ。

 さて、このLinuxセミナー、いったいどんな人が参加しているのだろうか。「サーバ構築」といっても、本当にサーバを立ち上げることができるの?、受講には、どれくらいの知識が必要なの? などの疑問のもと、編集部では実際にセミナーに体験入学することになった。

 今回、参加させていただいたのは、(株)ヴイスリーが主催する「Linux導入セミナー Linuxで構築するインターネットサーバ」というもの。上記の例のごとく、ごく一般的内容の講座だ。受講日数は2日間で、費用は教材込みで4万4000円。参加資格は「パソコン、およびインターネットの最低限の知識が必要。必ずしもUNIX、ネットワークの知識がなくても可」となっている。これなら、UNIXの知識がほとんどない私にもできそうだ。

まずはDebianをインストール

 さて、セミナー当日の朝、受け付けを済ませ教室に入ると、1人1台のオールインワンノートパソコン「COMPAQ ARMADA 1500C」が用意されている。教室を見渡す限り、受講者は10人前後。

会場内の風景。1人1台のノートパソコンを使用してゆったりと受講することができた

 今回の目的は、「Linuxをインストールしたサーバに、インターネット環境を構築するための基本と考え方を習得する」というものだ。セミナーの講師を務める(有)RLL研究所の若鳥陸夫氏の、「まず、使ってみることが大事。一緒にトラブルを乗り越える気持ちでいきましょう」という心強い言葉のもと、Debian GNU/Linuxのインストールでセミナーは開始した。

講師を務めた若鳥陸夫氏。以前は日本ユニシスに勤めており、定年後講師の職についたという。若鳥氏のほか、アシスタントの方1名のもと、セミナーは進められた

 まず、その前に今回参加している受講者の方をざっと眺めてみよう。座っているのは、自分を含めて男性8人、女性2人の計10人。そのうち、UNIX経験者が2人。残り8人は、会社で普段Windowsに触れている程度とのこと。会社で使うことが中心なので、ほぼ全員がLAN環境にあるという。

 2日間で行なうことは大きく分けて次の4テーマであった。

  1. ディスク分割(デフラグ、Fdisk)
  2. Linuxの基本部の導入
  3. ネットワークカードの導入
  4. Webサーバ「Apache」の導入

 1と2では、WindowsとLinuxのマルチブート環境にするためのパーティショニング作業を行ない、今回使用することとなったDebian GNU/Linuxのインストールを行なった。3ではPCMCIAカードの認識、最後の4では、Webサーバ「Apache」の設定を行なうというものであった。ちなみに、教室にはLAN環境がないので、設定のみにとどまった。

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