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「GCC 2.95」がリリース

1999年08月01日 00時00分更新

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 GNU ProjectとGCC/EGCSの開発チームは、7月31日(現地時間)、コンパイラスイート「GCC 2.95」をリリースしたことを発表した。GCCとEGCSの開発をGCC Steering Committeeが統合して行なっていくという4月の発表以来、初めてのバージョンアップとなる。

 これまで、GCCの開発はGNUプロジェクトを推進するFree Software Foundationが行なっていた。一方、GCCから派生したEGCSの開発は、Cygnus Solutionsが運営するEGCS Steering Committeeが行なっていた。GCCとEGCSの完全な統合を目指して、現在はEGCSの開発を行なっていたEGCS Steering CommitteeがGCC Steering Committeeと名称を変更して、開発の責任を負っている。

 機能としては、安定版としてリリースされていたGCCに比べて、性能が高いとされていたEGCSの機能の統合が計られている。具体的には、オプティマイザの性能の向上、Javaのフロントエンドの統合などのサポート言語に対する機能追加、そのほか、実験段階だが国際化のサポートなどの機能も組み込まれている。

 今回のバージョンアップでは同時に、「GCC」の正式名称「GNU C Compiler」を「GNU Compiler Collection」と変更。これは、C言語以外にも、C++、Objective C、Ada 95、Fortran 77、Pascalなど複数の言語をサポートしていた現状に合わせたものとなっている。略称はこれまでどおりの「GCC」のままとなる。

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