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オープンソースDBMSの普及と発展を目的に-日本PostgreSQLユーザー会設立

1999年07月25日 16時26分更新

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 7月23日、幕張テクノガーデンにおいて、日本ポストグレス ユーザー会(日本PostgreSQLユーザー会/略称:JPUG)の設立総会が開催された。設立総会で、ユーザー会会則、第1期事業計画の承認、理事および幹事の選出が行なわれたあと、第1回理事会が開かれ、同ユーザー会が任意団体として発足した。理事会では石井達夫氏が理事長に選出された。

石井達夫氏
日本PostgreSQLユーザー会理事長に選出された石井達夫氏。(株)SRAオープンソースビジネス部でPostgreSQLの商用サポートの仕事に就くほか、PostgreSQLに関する著書/記事執筆多数

 PostgreSQLは、'86年にカリフォルニア大学バークレイ校(UCB)のMichael Stonebraker教授らによるデータベース研究プロジェクトで開発されたPostgresから始まり、多くのユーザーの手により改良され、Postgres95を経て、現在のPostgreSQLと発展してきたオープンソースのデータベース管理システム。最新版の6.5では、レコードロックが可能になるなど、商用DBMSに迫る基本機能を持っており、LinuxやFreeBSDなどのオープンソースのOSを含む、UNIX系OS上で稼働する。

 PostgreSQLは世界中のボランティアの手により開発されており、日本においては、'96年に(株)SRAの石井達夫氏らによってPostgreSQLのメーリングリストがスタート。現在1700名以上が参加し、メーリングリストのWebページは、'99年7月までに約26万アクセスを数えている。同ユーザー会は、6月に石井氏のメーリングリストでの呼びかけをきっかけに、有志により準備委員会がスタート。7月23日の設立総会には、ユーザーら28人が参加(ほか3通の委任状)した。

設立総会終了後、石井氏が参加者からユーザー会設立記念CD-ROMや著書へのサインを求められる場面も

 日本PostgreSQLユーザー会は、日本におけるPostgreSQLの普及と発展を主な目的として、PostgreSQLの研究開発および普及促進、PostgreSQLに関する情報の公開、会員相互および外部との技術的・人間的交流を目的とする。会員の資格はPostgreSQLに関する研究または事業に携わるか、普及促進に寄与できることが条件で、正会員(個人)の入会金、会費は無料。入会は会の入会承認を経るというのが原則。正会員のほか、法人、個人による協賛会員も募集しており、入会金は10万円、会費は年額1口12万円。

 第1期事業計画としては、ユーザー会のWebページ、FTPサイト、メーリングリストなどの立ち上げと維持、PostgreSQLの普及啓蒙活動、ドキュメントの整備と充実、各地域会の立ち上げと活動支援、分科会の立ち上げと活動支援、寄付(サーバ機器、ネットワークを含む)の募集などが挙げられている。

 なお、現在、石井氏の所属する(株)SRAのリソースで運営されているメーリングリスト(pgsql-jp)とその案内ページは、将来的には同ユーザー会のもとで運営する形にしていきたいとしている。同ユーザー会は、PostgreSQLの開発チームの持つカナダのサーバhttp://www.postgresql.org/のサブドメインとしてjp.postgresql.orgの委譲を受け、Webサイトをhttp://www.jp.postgresql.org/にてスタートさせる。

ユーザー会設立記念CD-ROM
ユーザー会では活動の第1弾として、協賛企業13社の協力のもと、PostgreSQLの最新情報、各プラットフォーム用バイナリなどを納めた設立記念CD-ROMを制作。3000枚をLinux Exhibition'99の会場などで配布した

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